「せっちゃん、せっちゃん」
「はい、なんですかお嬢様?」
「今日お仕事あるん?」
「いえ、今日は特にありませんよ」
「ほんま?それやったら今日うちに来て欲しいんやけど」
「分かりました、荷物を置いたらお伺いします」
「うん、今日は七夕やし、皆でパーティーやから早う来てな?」
「ああ、そういえばもうそんな時期でしたね」
「せっちゃんも短冊に何書くか考えといてな?」
「え、わ、わかりました」
「ほなまた後でな、せっちゃん」
そう言ってパタパタと走り去っていくお嬢様。
しかし、願い事か・・・・何かあっただろうか。
お嬢様に幸せになっていただきたい、ということ意外に願う事など特にない。
でもお嬢様本人がご覧になれる場所にそんなことを書くわけにもいかないし・・・・
「うーん・・・・どうしよう」
とりあえず寮に戻りながら考えよう。
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「いらっしゃいせっちゃん、ゆっくりしてってな〜」
「は、はい、ありがとうございますお嬢様」
・・・・いかん、悠長なこと考えてたら、
何も思いつかないままお邪魔することになってしまった。
素直に龍宮や楓に相談すればよかった・・・・・
短冊、何書こう・・・・
「あ、せっちゃん」
「はい?なんですかお嬢様」
「あんな、短冊吊るす時にでもうちの短冊を見て欲しいんよ」
「・・・え?」
お嬢様の願い事・・・・確かに見たいが人の短冊を覗くような真似をしていいものか・・・・?
「あかん?」
「あ、いえ、私は構いませんが・・・・」
「じゃあ早う見て♪」
「ちょ、お嬢様、押さないでください!?」
「ふふ、後で感想聞かせてな、せっちゃん」
「は、はい・・・・・・」
ずるずると笹の前まで押し出されてしまった。
まだ短冊の準備すらしてないんですが・・・・・
お嬢様はそんなに私に見せたいのだろうか?
いや、ひょっとして最近の護衛についての要望とかかもしれない。
もしくはそれに順ずる形でのお願いなのかもしれない。
チラリとお嬢様の方を伺うと、食べ物の準備をしながら皆さんと談笑している。
あの様子なら無いとは思うが・・・・
護衛の解雇通告とかだったらどうしよう。
恐る恐るお嬢様の短冊へと手を伸ばし、そして・・・・・
ふらり・・・・ばたっ。
「きゃー!刹那さーん!?」
お嬢様の短冊には書かれていたのは、ただ一言だけ。
『せっちゃん大好き!!』
遠退く意識で明日菜さんの叫びを聞きながら思った。
それは願い事って言いませんよ、お嬢様・・・・・
...Fin
あとがき(言い訳)
せっちゃん大好きー!(笑)つーかこの二人が大好きー♪(笑)
七夕付近は忙しかったんで、今頃こんなもんを書いているキッドです、ごきげんよう♪
いやー、ラブラブっていいですねー(笑)新刊も萌えでした♪
まだ読んでない人は即効で読みましょう。
今回のSSは内容的にはこの刹の方になるんですかね〜?
次あたりは攻めなせっちゃんで頑張ってみたいかも?
のんびりまったりと更新をお待ちくださいな〜(キ^^)ノ
2007/7/18著
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