○月×日(晴れ)
今日ははやてさんがいいものを見せてくれた。
「こ、こ、これは……」
「ふっふっふ……どうや、ええもんやろ?」
「さ…………最高です!!」
ぴらぴらと写真を私の前で振るはやてさんに、ありったけの称賛をかけまくる。
「ちょ……な、何を見せているんですか!!」
「何って……ほら、可愛えアインハルトの……コスプレ姿?」
「コスプレじゃありません! そもそもそれははやてさんのせいでは……!!」
「もうはやてさん天才です!!」
「ヴィヴィオさん!?」
ぷらーんと揺れる写真の中のアインハルトさん。
なぜだかティオと同じ耳と尻尾が生えているけど、とっても可愛いから問題ない。
神様はここにいた。
「今ならこれとセットで、昔撮ったなのはちゃんの獣耳写真もプレゼントやぁー!!」
「えっ、わ、私のもあるの!?」
「買った!!」
「フェイトちゃん!?」
どやー、とばかりに出された写真に私より先にフェイトママが反応していた。
さすがフェイトママ、なのはママのことに関してはぬかりない。
「よっしゃ、ほなら二人ともここにサインを……」
「はやてちゃん?」
「はやてさん?」
「え、あれ、なのはちゃん、その手のレイジングハートは……あ、ちょ、なんでアインハルトも武装形態……さ、さいならー!!」
「「まてー!!」」
軽く生命の危機に陥ったはやてさん。
いつもいつもそれでも懲りないんだから、逞しい。
「フェイトママ……それ、後で私にも見せてね」
「もちろんだよ……あぁぁ、可愛いよなのは、ほんとに可愛い……♪」
午後のティータイム中だった高町家のリビングが修羅場と天国に二分された瞬間だった。
……ちゃっかり写真はもらったけどね。
...Fin
あとがき(言い訳) 夏コミお疲れさまでしたー、早速風邪をひいたキッドですごきげんようw
てことで更新は短めでさっくりとヴィヴィオの日記でございます。
……え、いつもと違う?
うん、ほら、素敵なイラストいただいたのでそれに勝手にSSをつけてみました☆(マテ
今あるヴィヴィオの日記系列は6歳前後と15歳前後のやつだけなので、番外編扱いです。
ヴィヴィオの日記とR自体も繋がってはいないので、それぞれ独立したお話だと思ってくださいな。
そしてこの後捕まったはやてさんは自身も耳と尻尾つきで写真を撮られる事になるのであった……合掌w
2011/8/207著
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