妄想は無限大☆














突然ですがこんにちは、高町フェイトです。
 
 
 
 
……え、高町じゃないだろう、って?
 
 
 
 
…………
 
 
 
 
ふ……ふふ、ふふふふふふ…………
 
 
 
 
そう、昨日までの私は確かにフェイト・テスタロッサ・ハラオウンだった。
 
 
 
 
……だけど今日からは違う!
 
 
 
 
今日の今、この時刻をもって、私となのはは結婚をする!!
 
 
 
 
「そして私がなのはのお嫁さんで、なのはが私のお嫁さんになるのだからっ!!」
 
 
 
 
「……なぁ、フェイトちゃんの頭のネジが飛んだみたいなんやけど……」
「……え、でもフェイトママ、わりといつもどおりな気が……」
「あ、うん、そやね……(娘の前でまであれがいつも通りなんか……)」
 
 
 
 
そんな絶好調なフェイトを暖かく(生暖かく?)見守るはやてとヴィヴィオ。
かなり常識的に育ったはずの娘の価値観がただ一点、フェイトのなのは愛に関してのみおかしな認識になっている。
それ以外はまったく問題がないのに、その一点のせいではやてはヴィヴィオの将来がそこはかとなく心配だ。
 
 
 
 
(いや、でもヴィヴィオはどっちかっていやなのはちゃん似やし……)
 
 
 
 
だったらそこまで心配しなくても大丈夫だろうか?
場合によっては怖いけど。
 
 
 
 
「はは……ま、まぁあれや、ヴィヴィオにもいつか素敵な人が……」
「え、やだなぁはやてさんってば、アインハルトさんとはまだそんなんじゃないよ〜……えへへ♪」
「……さ、さよか…………」
 
 
 
 
前言撤回。
しっかりと両親似だった。
うん、心配。
 
 
 
 
「ヴィヴィオ、はやてちゃん、こっちは準備終わったよ……って、どうしたのはやてちゃん?」
「……ステキナオコサントダンナサンデウラヤマシイワー」
「え? も、もぉ、何言い出すのはやてちゃん。嬉しいけどちょっと恥ずかしいよ……にゃはは……♪」
 
 
 
 
どこから突っ込もうか迷ったあげく、結局触れないことにきめたはやての台詞はかなりの棒読みだった。
だというのに同じくドレス姿でやってきたなのはは、嬉しそうに頬を染めて微笑んだ。
その様子に思わずはやてもほっこり和む。
この世界の癒しはきっともうここにしかない。
 
 
 
 
「あ、なのは!」
「フェイトちゃん♪」
「なのはぁ〜♪」
 
 
 
 
わぁい、となのはに駆け寄るフェイトと、両手を広げてそれに応えるなのは。
美しい。
とても美しい。
でもすでにお腹いっぱいのはやては逃げ出したかった。
 
 
 
 
「雑誌の撮影やのうて、もういっそほんまに結婚したらええんちゃう?」
「大丈夫だよ、もう事実婚?よね、ってアリサさんも言ってたから!」
「丸投げとか酷いわぁアリサちゃん……」

「えへへ、フェイトちゃん大好き♪」
「なのは! 愛してるよぉー!」
 
 
 
 
誰かブラックコーヒーをください、できれば五杯くらい。
今日一日、びっちり詰まった撮影スケジュールを思い、ひっそりと涙するはやてであった。



 
 

...Fin

 
 


あとがき(言い訳)

ぐったりですが生きてますごきげんよう☆
そして出来上がったのがまぁしょーもないSSという……
だってだって、娘TYPEのあの表紙!見ちゃったら買うでしょあれは!ww
単行本で買えばいいやと思ってたから買ってなかったのに……
書店で葛藤したあげく結局ほくほくと購入してしまったわけなのですww
……そして肝心のforceは5月号は載ってなかったっていう、ね……ふ。
いいんだ、いいんだ、私はなのはさんとフェイトさんのドレスに投資しただけだから(涙)
にしても最近の公式はvividといい、ほんとになのフェイ押しでうまーです。
第四期とか第五期あたりの最後に二人が結婚して完結してくれたら一生神とあがめるよ私はっ!ww

2011/4/24


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