私の指定席


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
降り注ぐ穏やかな日差し。
吹き抜ける優しい風。
本日の六課は事件もなく、静かに食後のお昼休みを消化しています。
それはもう、まったりと。
 
 
 
 
「ねぇなのは・・・・・」
「んー?」
「浸ってるところ悪いんだけど・・・・」
「ダメ、後10分」
「うぅ・・・・・」
 
 
 
 
私の上で、少々情けない声を上げるフェイトちゃん。
けれどその頬がほんのり赤くなっていることを、私は見逃しません。
 
 
 
 
「もう、フェイトちゃんったら、照れてるの?」
「それはだって・・・・・」
「ふふ、フェイトちゃん可愛い♪」
「な、なのは・・・・」
 
 
 
 
今更照れることなんてないのに、いつまで経っても変わらないフェイトちゃんは可愛いです。
夜だったらそのまま押し倒・・・ごほごほ、じゃなくて、可愛がってあげるのに。
 
 
 
 
「これくらい、いつものことじゃない」
「そうだよ、そうだけど・・・・・」
「私はフェイトちゃんと、こうしていられるの好きだよ?」
「私だってそうだよ・・・だけどね、なのは・・・・・ここ、外だよ?」
 
 
 
 
そう言って周りを見るフェイトちゃん。
外=人目がある。というのはもちろんで、今座っているベンチ付近も、まばらとはいえ人影がある。
もっとも、私はそんなこと気にならないのだけれど。
 
 
 
 
「いいよ、見せ付けちゃおう?」
「後でまた、はやてに怒られちゃうよ・・・・?」
「うーん、でも今はフェイトちゃんを堪能するのが大事なの♪」
 
 
 
 
そう言ってスリスリすると、フェイトちゃんは仕方ないね、って笑って頭を撫でてくれる。
ちなみに、現在の体勢は、私がフェイトちゃんに膝枕をしてもらってます。
柔らかな太腿の感触と、頬を染めているフェイトちゃんが堪りません。
 
 
 
 
「ん〜・・・ねぇフェイトちゃん」
「ん、何なのは?」
「このままキスして」
「キ・・・って、ええぇぇぇっ!?」
 
 
 
 
思いっきり反応するフェイトちゃん。
ちょっとからかおうと思っただけなんだけど、・・・・せっかくだから本当にしてもらっちゃおう♪
 
 
 
 
「ダメ?フェイトちゃん」
「だだだだ、ダメ・・・・じゃ、ない・・・けど・・・・」
「ほら、早く♪」
「う、うん・・・・」
 
 
 
 
真っ赤な顔で、それでも髪を押さえてゆっくり近づいてくるフェイトちゃん。
私はそれを堪能してから目を閉じて、フェイトちゃんの感触を待ちます。
フェイトちゃんの吐息が唇に感じられて・・・・・
 
 
 
 
「あ、いた!なのはさ〜ん!午後の訓練なんで・・・す・・・けど・・・・・はわわわ」
「もう!待ちなさいってばスバル!邪魔しちゃわる・・・い・・・でしょ・・・・あー・・・・・・」
「「・・・・あはは」」
 
 
 
 
うーん・・・・残念、もう少しだったんだけどな。
って、それどころじゃない、えーっと・・・・・・
 
 
 
 
「あの、えっと・・・・」
「ふ、二人とも、これは、その・・・・」
「・・・・はっ!?い、いえ、見てません!私達何も見てませんから!!」
「そ、そうです!何も見てませんから!そ、それじゃあ失礼します!い、行くわよスバル!!」
「う、うん!」
「あ、ちょっとまっ・・・・・」
「あー・・・・・」
 
 
 
 
言い訳をする間もなく、二人は走り去っていく。
うぅ、午後の訓練で顔合わせづらいかも・・・・・
 
 
 
 
「・・・・えと、どうしようかなのは」
「んー・・・とりあえず・・・・・」
「え、ちょっとなの・・・んんっ!?」
 
 
 
 
今更追いかけたってしょうがないので、途中だった方をすることに。
私は呆然としているフェイトちゃんの頭を抱えると、その唇に口付けた。
 
 
 
 
「ん・・・んぁ・・・・・」
「んふ・・・ちゅ・・・・ふふ、ごちそうさま、フェイトちゃん」
「う、あ・・・・や、やりすぎだよ、なのは・・・・・」
 
 
 
 
だってフェイトちゃん、可愛いんだもん。
そんな風にして私を誘うからいけないんだよ?
 
 
 
 
「ふふ、続きは夜だね?」
「つ、続きって・・・・・」
「さて、じゃあ今はもう少しこのままでいてね」
「え・・・ま、まだするの!?」
「当然だよフェイトちゃん!」
 
 
 
 
フェイトちゃんは、私の言葉に真っ赤になってオロオロしている。
でも太腿の上からはどいてあげない。
だってここは、私の指定席なんだから。
ね、フェイトちゃん♪

 

  
 

...Fin


 


あとがき(言い訳)

うーん、ひたすらイチャイチャだけで終わった気がする、膝枕フェイトさんVer・・・・・・
いや、色々考えてたんですけどね、ピンクの固有結界に阻まれちゃいまして(笑)もういいや、みたいな。
まぁあれですよ、フェイトさんの太腿どころか全身はなのはさんものってことですよ!(ぇ)
あ、でもせっかくだからスバティア編も書くつもり。
この後六課内で、膝枕が流行ったとか流行らなかったとか(笑)

そういや、またしてもなのはさんがSだったり。
うちのなのはさんは、やっぱりSの方が似合う気がしてならない・・・・なのは様とか書いてて楽しいし。
捧げ物予定のなんか、なのはさん超鬼畜。そして書いてる私、超楽しい♪・・・・私が鬼畜ってことでしょうか(汗)
まぁとりあえず本数が増えたら、フェイなのとなのフェイ、あと三角関係とか設定違うものを分離しようかと。
時系列に並べ直すかは不明だけど。

さて、次は企画SSUPしたらいよいよ長編にいきたいです。
そろそろプロローグくらいはUPしたいので(汗)
でも9月以降は忙しいので、まったりUPになるかと思いますが、皆様のんびりお付き合いくださいませm(_ _)m
ではでは〜(キ^^)ノ

2007/8/29著


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