せめて今だけは


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「なのは・・・・そろそろ部屋に戻ろう」
「・・・・うん」
 
 
 
 
なのはが落ち着いてきた頃合を見計らって声をかける。
いつまでもここにいて、なのはの身体を冷やすわけにもいかないから。

一度身体を離してなのはを抱き上げ、自室へと向かう。
時間が時間なので、幸い誰にも見咎められることは無かった。
 
 
 
 
 
 
 
部屋に辿り着くと、私はなのはをベッドに寝かせ、
その上に覆いかぶさった。
 
 
 
 
「フェイトちゃん・・・・」
「大丈夫だから・・・・」
 
 
 
 
安心させるように、まだ瞳に浮いていた涙を舐めとった。
それだけで、びくりと身体を震わせたなのはは、潤んだ瞳で見上げてくる。
理性がどんどん焼き切れていくのを感じながらも、優しくなのはに口付けていく。
そっと唇を割り、口内をくまなく探り、舌同士を絡ませる。
 
 
 
 
チュッ、クチュッ
 
 
 
 
わざと淫らな音が立つように舌を絡ませ、なのはを追い詰める。
同時に空いた手で、なのはのシャツのボタンをはずしていく。
絡めとっていた舌を解放し、首筋へと降りいくつもの痕を残しながら、
シャツをはだけさせ、下着越しに触れると、なのはの身体が大きく震えた。
 
 
 
 
「ふっ・・・あっ、んんっ・・・・!」
 
 
 
 
そのまま、もどかしくなる位の優しい刺激を繰り返す。
 
 
 
 
「ん・・・・やっ!フェイトちゃん・・・!」
「直に触って欲しい?」
 
 
 
 
懇願するように、こちらを見上げるなのはに私がそう聞くと、
なのはは小さく頷いた。
それに応えブラをはずし、直接胸に手をかける。
最初は、さっきと同じように、焦らすような刺激を続け、徐々に強く揉みしだく。
片方ではその蕾を摘み上げ、もう片方では口に含むと、なのはから一層高い声が上がった。
 
 
 
 
「ん・・・く・・・ひぁぁっ!?」
「なのは・・・すごく可愛いよ」
 
 
 
 
その言葉に、イヤイヤと首を振るなのはに構わず、
手と口で繰り返し胸を責める。
そしてその間にも、残った右手は彼女の秘所を目指し、どんどん下りて行く。
脇腹を撫で、なだらかなお腹を滑り落ちると、
下着の中に入り込み、下腹部のあたりを優しく撫でる。
そのまますぐには奥へ向かわず、一度手を引き抜くと膝下に手を回し、太腿を伝って付け根の辺りを撫でていく。
身をよじって愛撫から逃れようとするなのはを押さえ込み、私が下着の上から秘所に触れてあげると、
なのはは身体を仰け反らせ、軽く達した。
 
 
 
 
「あ・・・あぁ・・・ん、やぁっ!」
 
 
 
 
そして、なのはの意識がそれた間に下着を脱がし、足を割り開いた。
 
 
 
 
「んやぁ・・・フェイトちゃんダメぇ・・・・」
「どうして?なのはのここはいつ見ても綺麗だよ・・・・」
 
 
 
 
何度身体を重ねてもなのはは慣れないようで、恥ずかしがるなのはに思わず苦笑を漏らす。
けれどここで止めてあげる気なんか無い。
私は充分に濡れそぼり、大量の蜜を滴らせるそこを舐め、中に舌を差し込んだ。
 
 
 
 
「ひぁぁっ!?やっ、フェイトちゃんっ!!」
 
 
 
 
声と共に跳ね上がる腰を押さえ、より深い所を味わおうと更に舌を伸ばし、中の方を舐め上げる。
中の蜜も一滴も逃すまいとして、じっくりと膣壁を舐めていく。
そしてそこより、更に深い所を責めようと、舌に代えて指を入れ上下に動かし、
口ですっかり屹立していた陰核を包み込むと、なのはの身体が大きく反応し、高い声が溢れた。
 
 
 
 
「んあぁぁ!ひぅっ・・・・く、あぁっ!」
 
 
 
 
指で膣壁を何度もなぞり、口に含んだ真珠を舌先でつつく。
そして、時折逃げられないようにと、抱えた腿に舌を這わせいくつもの赤い花を咲かせた。
そうしている内にも、どんどん高くなっていく喘ぎに、私はなのはの絶頂を感じ取り、
中に入れた指の本数を増やし、なのはの弱い所を徹底的に責め上げる。
 
 
 
 
「ひっ!あぅっ!フェイト・・・ちゃっ・・・・もう・・・っ!!」
「うん、いいよなのは、イッちゃって・・・・・」
 
 
 
 
なのはに囁くように言い、指の動きを早め口の中の真珠を舌で転がす。
そして私は、なのはの一番奥を突き上げるのと同時に、口の中の真珠を強く吸い上げた。
 
 
 
 
「んっあっあっ・・・やっ、あぁぁぁぁっ!!!」
 
 
 
 
大きく身体を仰け反らせ達したなのはは、
波が引き終わるとそのまま意識を手放し、ぐったりとベッドに沈み込んだ。
私はその頬を撫で、額に小さなキスを一つ落とした。
 
 
 
 
「なのは・・・今は、ゆっくり休んで・・・・・」
 
 
 
 
夢でまで辛くならないように、悲しい思いをしないように。
深い深い眠りの内へ。
心が折れてしまわぬように。
せめて、今だけは全てを忘れて。
 
 
 
 
そう、せめて、今だけは・・・・・・・

 

  
 

...Fin


 


あとがき(言い訳)

えー、なんだか色々やっちゃった感だけがあるキッドです、ごきげんよう(汗)
いやー、だってねぇ、18話のフェイなの短すぎだし、
やっぱあの後は、フェイトさんがしっかり慰めたに違いないんだ!って思うじゃないですか!!
そんな訳でアニメを見た後、速攻で書きなぐったSSです。ごめんね、妄想特急で(泣)

んで、本当ならぴーちゃん様のサイトの企画にこっちを提出予定だったんだけど、
TOMさんや星藍さまと話してるうちに皆で18.5話UPって話になったんで、
まだ企画SSとして提出してなかったのをいいことにこっちをUPに踏み切りました。
いや、だってじゃないと8月25日以降のUPになっちゃうから旬が過ぎちゃうし、待たせすぎになっちゃうので。
内容自体は星藍さまのSSと視点が違うだけで、相当ネタがかぶりましたが、
あそこで考えることは一緒なんだよ!とお互い開き直ってUPすることに(笑)
いや、しかし、こういう笑いのわの字も無いようなSSって難しいです。やっぱり苦手分野。
改めて自分がギャグ成分で構築されてるんだな〜と思いました(笑)

あ、そんな訳でもうすぐUP予定だった二人の初夜(笑)が企画行きです(マテ)
企画が終わり次第速攻でUPしますので、そちらはもう少々お待ちくださいませ(^^;)
すれ違ったあげく無駄に長くて初々しい二人を用意してますので(笑)

2007/8/6著


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