雨の日は


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
「うぅ・・・・なんでこんなに急に降るの〜?」
 
 
 
 
本日は管理局のお仕事は無し。
のんびりまったり学校で皆と過ごし、ちょっと気になる本を図書室で拝読。
先ほど読み終え、満足気に図書室を後にし下駄箱へ到着。
けれど靴を履き替えさあ帰ろう、となったとこへ・・・・これだったりする。
 
 
 
 
「うそでしょう〜・・・・・」
 
 
 
 
そこで少し待ったのだけど、雨の勢いは弱くなるどころか、ザバザバと降り続けている。
出掛けにはあまりにカラッと晴れていたため、今日は傘を持ってきていないし、
いつも折りたたみ傘を持ってきているフェイトちゃんも、今日は管理局のお仕事で出かけている。
 
 
 
 
「はぅっ・・・・どうしよう・・・・・」
 
 
 
 
やっぱり走って行くしかないかな?
と、覚悟を決めかけた時に、校門からこちらへ向かってくる人影に気がついた。
あれ?あの傘ってもしかして・・・・?
 
 
 
 
「フェイトちゃん!?」
「なのは」
「え、あれ?今日はお仕事じゃないの?」
「うん、そうだったんだけど、予定よりだいぶ早く終わって、さっきこっちに戻ってきたんだ」
「そうなんだ・・・・」
「そうしたらこの雨でしょう?多分なのは傘持ってないと思って・・・・」
「フェイトちゃんありがとー♪」
「ふふ、どういたしまして。それじゃあ帰ろうか」
 
 
 
 
もう渡りに船って感じに最高のタイミングだよフェイトちゃん。
一歩間違えばずぶ濡れだったから、念話か何かで知らせては欲しかった気がしないでもないけど・・・・・
なんて思いつつふと気がついた、フェイトちゃんは今差している傘しか持ってきていないらしい。
 
 
 
 
「うん・・・でもフェイトちゃん、私の分の傘は?」
「えっと・・・・一緒に入っていくんじゃダメかな・・・・・?」
「いいけど・・・・フェイトちゃん、ひょっとしてそれが目的で迎えに来てくれたの?」
「その、だって、この間の雨の日に、なのはが相合傘したいねー、って言ってたから・・・・・」
 
 
 
 
なんて言いながらフェイトちゃんは赤くなって俯いてしまった。
うぅ、フェイトちゃん可愛いよぉー・・・・
 
 
 
 
「ありがとうフェイトちゃん!」
「う、うん、私もしたかったから・・・・・」
 
 
 
 
腕にギュッと抱きついて見上げると、赤い頬のままそう言ってくれた。
それが嬉しくて、そのままフェイトちゃんの頬っぺたにキスしちゃいました。
 
 
 
 
チュッ
 
 
 
 
「えへへ〜」
「な、なのは、ここ外だよ!?誰かに見られたら・・・・」
「むー、見られたっていいもん」
 
 
 
 
拗ねたようにそう言うと、
フェイトちゃんはしょうがないな〜、って感じに苦笑していた。
 
 
 
 
雨の日だと服は濡れちゃうし、空も飛べない。
だけど、これはこれでとても幸せ。そんなある雨の一日。

 

  
 

...Fin


 


あとがき(言い訳)

また暑いのにイチャイチャものを上げてしまった・・・・いや、書きたいから書いてるんだけどさ(笑)
設定はまぁよくある相合傘で♪うちのサイトでも蓉子さまと祐巳ちゃんにやってもらってます。
いや、どのCPでも一度は書きたいじゃないですか〜♪
そんなわけで書いちゃいました。まぁ短めのイチャイチャですけど(^^;)

さて・・・・あとは二つ三つ書いたら、ついに課題の18禁です。
今必死に二人の初夜を書いてます。慣れない作業で悪戦苦闘中ですが。
っていうか、二人のぎこちなさが、書いててなんともこっ恥ずかしい(苦笑)
そして無駄に長い(汗)頑張れ私、応援求む(笑)

2007/8/5著


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