F・H大戦!?


 
 
 
 
 
 
 
 
 
「一番!アリサ・バニングス、行きま〜す!」
 
 
 
 
高々とマイクを掲げるアリサちゃん。
自由の女神ばりに後光が差してます。
・・・いや、たんにBOX内の照明機能でだけど。
 
 
まぁそんなわけで、大騒動のあった翌日、
私達は前々から約束していた、カラオケに繰り出していたりします。
騒動自体は・・・まぁ、なんと言いましょうか、
そのですね、紆余曲折ありつつも、フェイトちゃんと想いを交わすことが出来たわけで・・・・・
今現在、かなりだらしない顔をしているであろうことを自覚している私、高町なのはであります。
えへへへ・・・・・
 
 
 
 
「・・・ん?どうしたの、なのは?」
「え?えっと、幸せだな〜って・・・・にゃは」
 
 
 
 
そのままフェイトちゃんの腕に抱きついた。
顔を真っ赤にしたフェイトちゃんはそれでも「私もだよ」ってかえしてくれて、
私の顔も熱くなるのを感じたり。
嬉しくて、抱きついた腕に擦り寄るようにしてたんだけど・・・・・
 
 
 
 
スパーン!!
 
 
 
 
「あぶっ!?」
「いたっ!!」
 
 
 
 
アリサちゃんが振り回した、飲み物のメニューがクリティカルヒットした。
 
 
 
 
「いたた・・・ひどいよアリサちゃん・・・・」
「そうだよ、アリサ。なのはの顔に傷でもついたらどうするのよ」
「うん、フェイトちゃんが傷つくのも困るよ」
「だぁぁっ!うるさい!!私が歌ってるのにイチャイチャしてるんじゃないわよ!!」
 
 
 
 
えぅ・・・・だってフェイトちゃんが隣に座ってるから、我慢できないんだもん・・・・・
 
 
 
 
「私の歌を聞け!聞きなさい!!」
「・・・・ええやんかアリサちゃん、どうせすずかちゃんにだけ聞かせられたらええやねんから」
「ちょっ、はやて何言って・・・・!!!」
「ふふ、ありがとうアリサちゃん」
「あ、う、ぐ・・・・・」
「あー、あっちもこっちも暑ーい。私一人だけハブられとるしー、寂しい友情やったな〜」
 
 
 
 
結局アリサちゃんも撃沈。
はやてちゃんの一人勝ち・・・・いや、勝ちなのかは正直分からないけど。
 
 
 
 
「あ、ごめん、私ちょっとお手洗いに行ってくる」
「あぁ、ほんなら私も〜」
 
 
 
 
私が席を立つとはやてちゃんもついてきた。
そのまま外に出ると、はやてちゃんは私の後ろにピタっと陣取った。
えっと、これは何か嫌な予感を感じるのだけれど・・・・・
 
 
 
 
「ふっふっふ・・・・気づいたみたいやね、なのはちゃん」
「えーっと、はやてちゃん・・・・?」
「約束、覚えとるやろな?」
「えぇっと・・・・・」
「揉みまくったるでぇぇーーーー!!!」
「ふみゃぁぁぁーーーーー!!?」
 
 
 
 
そ、そんな約束してないーーーーー!!
 
って、ちょっ、どこ触って・・・・・
 
ぶははは、そこは違っ・・・・・
 
無理、もう無理!そこはダメ、っていうか全部ダメーーー!
 
 
 
 
「ふはははは!ここか、ここがええんかぁーーーー!!」
「く、くすぐった・・・・は、はやてちゃん!いい加減に・・・・!!」
「・・・・・・」
「・・・・はやてちゃん?」
 
 
 
 
ひとしきり揉まれ・・・・というかくすぐられ、
私が限界を訴えようとしたところで、はやてちゃんの攻撃はぴたりと止まった。
そしてそのまま、後ろからはやてちゃんに抱きしめられた。
 
 
 
 
「よかったなぁ、なのはちゃん・・・・・」
「はやてちゃん・・・・うん、ありがとうはやてちゃん。はやてちゃんのお陰だよ?」
「私はなんもしてへんて。なのはちゃんが、ちゃんと頑張れたからやろ?」
「それだって、はやてちゃんのお陰だよ。はやてちゃんが支えてくれたから、頑張れたんだよ」
 
 
 
 
心が折れそうになった時に、聞こえてきたのは、はやてちゃんがくれた言葉。
それ以前に、はやてちゃんが来てくれなければ、私はきっとあの場所に動けずにいたままだった。
 
 
 
 
「ありがとうはやてちゃん、大好きだよ」
「お、愛の告白?私もなのはちゃん好きやでー♪」
「愛の告白って・・・・もう、はやてちゃんったら・・・・・・」
 
 
 
 
「・・・・・何してるの、二人とも」
 
 
 
 
「ひぅっ!?」
「んお、フェイトちゃんやー」
「・・・・はやて、なのはに何してるの・・・・・・・」
 
 
 
 
はやてちゃんとじゃれてる現場にやって来たフェイトちゃんに、にっこりと、はやてちゃんは答えた。
 
 
 
 
「んーと・・・・浮気?」
「うわ・・・!?」
 
 
 
 
浮気って・・・・!!
違う、それだけは断じて違うぅ〜・・・・・
 
 
 
 
「そう、分かった。またはやてがなのはにちょっかいを出したんだね」
 
 
 
 
そう言って私に微笑みかけるフェイトちゃん。
恋人の正確な判断にホッとしたのもつかの間、その手にバルディッシュを見つけ血の気が引く。
 
 
 
 
「はやて・・・・君とは一度ゆっくりと話し合わないといけないみたいだね」
「ええでええでー、いくらでも聞いたるでー?」
「あ、あの、ちょっと二人とも・・・・・!?」
「なのは、私達はちょっと本局の訓練室まで行ってくるから」
「楽しみに待っとってな、なのはちゃん。私が略奪したるから♪」
「えぇぇぇっ!?ふ、二人とも、ちょっと待っ・・・・・!!」
 
 
 
 
まともに止める間もなく、
転送魔法を起動した二人は、あっという間に行ってしまった。
しばらく呆然と立ち尽くした私を再起動させてくれたのは、
様子を見に来たアリサちゃんとすずかちゃんで。
二人に事情を説明してから、本局へ向かった私が見たものは、
二人の攻撃魔法により無残に破壊された、本局の訓練室の成れの果てでありました・・・・
 
 
 
 
 
結果、なぜか三人揃って始末書を書かされました。
 
 
フェイトちゃんとはやてちゃんのばかぁ〜・・・・・・
 
 
 


...Fin


 


あとがき(言い訳)

見直しとUP作業に手間取り、日付が変わっちゃったけど、
24日分UPだと言い張っているキッドです、ごきげんよう♪(殴)
普通にカラオケでイチャイチャを書こうと思ったのに、
なぜかなのはさんの取り合いみたいになっちゃいました・・・なのはさんの魅力です(笑)
まぁ皆さん仲がよろしいってことで♪
ほんとは今日はSSお休みしようかと思ったんだけど、
はやて師匠が「書け、私を書くんやーーーー!」と脳内で叫ばれておられましたので、書きました(笑)

そんなわけで、24日はこれでよしとして(笑)25日分UPは予定通り『七夕前夜』です。
7月中にUP出来るのが確定でホッとしてたり(汗)
20日近く遅くなっちゃいましたが、突っ込み無用でお願いしますね〜(^^;)

 

2007/7/24著


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