プロローグ

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 戦いの中で出逢って

 痛みと悲しみを分け合った


「なのは」


「フェイトちゃん」


 名前を呼んで


 巡る季節を幾度も過ごした


「見て見てフェイトちゃん、桜もう咲いてる!」


「ほんとだ、綺麗だねなのは」


 流した涙すら未来への導へ変えて


「なのはママ、フェイトママ、雪が降ってきたよ!」


「寒いなーとは思ったんだよね〜」


「ふふ、積もったら雪遊びが出来るね」


 真綿のように想いが積もって道になった


「準備ええかぁ、撮るよぉ〜?」


「わわ、待って待って」


「フェイトママ早く! 家族写真なんだから!」


「ほらネクタイ直して……うん、ばっちり」


 そしてその総てが幸せという形になった


 だけど


「ねぇ、フェイトちゃん」


「ん、なぁに、なのは?」


 もし

「……幸せ?」


「……幸せだよ。なのはは?」


「幸せだよフェイトちゃん……」


 出逢ったのがあの時でなかったら


「……はやてちゃーん、ママ達がいちゃいちゃするー」


「ヴィヴィオ、人生諦めが肝心や」


 もし違う世界でだったなら


「べ、別にいちゃいちゃなんて……」


「えー、私はいちゃいちゃしたいんだけどな〜?」


「な、なのは……」


「……ダメ?」


「だ、ダメじゃない」


「えへへ……フェイトちゃん大好き!」


 私達の関係は一体どうなっていたんだろうか……?






...To be Continued


2010/5/20著


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