プロローグ
一面に広がる黒色。 深く、暗い、闇の中。 『・・・・何故だ』 それまで静寂が支配していた場所で、【何か】の意識が世界を震わせた。 『・・・・何故、我らが滅びなければならなかったのだ』 やるせない悲しみと、胸を締め付ける苦しみと。 『我らが滅びたのに、何故奴等は生きているっ!』 激しい怒りと、闇より深い憎しみと。 『滅びを・・・』 何百年、何千年の時を経て。 「待っててなのは、必ず私が助けに行くから!!」
「私?私は管理人だからね」 「貴女は・・・・誰・・・・・?」 「ちくしょう!なんとかならねぇのかよっ!?」 「それでも私は・・・・君を愛してる・・・・・」 「どうして私に心なんてあるの、お父さん・・・・・」 「持ち堪えるんや!一匹も通したらあかん!!」 「させない!私が・・・・私達がそんなことさせない!!」 「奴め!小賢しい真似をっ!!」 「私は・・・アンタの言いなりになんてならない!私の大切な人を殺させたりなんかしないっ!!」 『全てのものに滅びをぉぉぉっ!!』 今再び、破滅への歯車が廻り始める。 魔法少女リリカルなのはE's―――はじまります。 ...To be Continued
2007/9/5著
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