耳談義!〜紅薔薇Ver〜





「・・・出番増やせ、って言ったわよね?」


増えてるじゃん。あたまから登場だよ。


「・・・主役は?」


主役じゃん、おまけに今回は黄薔薇ファミリー一色だよ?


「・・・蓉子、または祐巳ちゃんとのからみ、ていうかラブラブは?」


ない。


「うがぁぁー!!」


暴れてもないものはない。


「・・・っく、珍しく強気ね」


ふっ、今の私に江利子さまは恐くありません。


「あら、いいのそんなこと言って?」


愚問ですね。

江利子さま、私は貴女を乗り越えたのです!!

「な、なんですって・・・!!」


なぜならば私は・・・・・・


「私は・・・?」

私は・・・・・貴女よりもっと恐い方に脅されているのです!!

「偉そうに胸張って力一杯叫ぶなぁー!!」

スパァーン!!


にぎぁぁぁ!!


・・・・イタタ・・・
いきなりハリセンで叩かないでくださいよ〜。

・・・・ていうか、そのハリセンって・・・


「戦利品」


・・・やっぱり。哀れな聖さま・・・・


「ほんと、聖ってば哀れよね。前回のラスト(続・聖さまの受難参照)で余計なことを言うから、ついに、常勤脇役からもはずされて・・・・・」


いや、あの、聖さまがいないのは私が嫌ったからではなくて、
江利子さまが前回殴打したため、全治一ヶ月ということで今回はお休み・・・・


「今回のお話は『耳』、つまり耳談義よ。主観とアンケート結果に基づいてお送りするわ」


都合の悪いことをスルーするのは基本だよね・・・・


「(無視)今回は紅薔薇ファミリーの耳について考察するわ」


(諦めた)それでは、始まり始まり〜♪







「ごきげんよ〜、島津由乃でーす♪」
「ごきげんよう、支倉令です」

「ついに、ついにまともな出番よ令ちゃん!」
「うぅ、長かったね・・・」

「まったく、作者も何考えてるのかしら?私達をサブキャラ扱いするなんて!」
「というより、脇役よりおミソって感じだったかしら?」

「お、お姉様・・・・」
「出たわね小姑・・・・」

「ごきげんよう、皆様、鳥居江利子です」

キラーン

「うぅまぶしい・・・・」
「オデコが・・・・」


「・・・・いい度胸してるじゃない貴女達、特に・・・・令」
「ひ、ひゃいっ!?」
「誰のオデコがなんですって?ん?」
「あわわわ・・・・」

「待ってください江利子さま!令ちゃんは悪くありません!!」
「よ、由乃・・・♪」


「ただ根が素直だから、
江利子さまの光り輝くお凸を見て、
素直に反応してしまっただけなんです!!


「・・・・由乃ぉ〜・・・」
「・・・フォローになってないわよ、由乃ちゃん」

「・・・っは!しまった!つい私まで、素直に本音が!!

「(・・・・胃が痛い)」
「うふふふ・・・本当に素直ないい子ね、由乃ちゃんは」
「(・・・・目が笑ってませんお姉様)」
「すみません、本当に光り輝く立派なお凸、なものですから」
「うふふふ・・・」
「ふふふふ・・・」

「(出だしからこんなのいやぁぁぁ!!)」





あのぉ〜・・・・



「「「ん?」」」


白熱のバトル中に申し訳ないんですが・・・・お話、進めてくれません?


「あぁ・・・・すっかり忘れてたわ」
「えぇ、忘れてましたね。ていうかバトル中なのが分かってるなら邪魔しないでよ!」
「よ、由乃、落ち着いて・・・」


・・・そうですか・・・・・・

やっぱり黄薔薇に主役は無「「無理じゃないわ!(ありません!)」」


・・・本当に?


「えぇもちろん!さぁ!やるわよ由乃ちゃん!」
「はい!江利子さま!」


・・・じゃあ、まぁ、頑張って。
後はお願いしますね、令さま。


「そんなぁ〜・・・・」


ミスターリリアンでしょう?
しっかり二人の手綱にぎっといてくださいね。
それじゃ!


「・・・・絶対、無理だと思う・・・」




「はーい♪それでは気を取り直して、『第一回耳談義』を始めたいと思いま〜す♪」
「第一回は紅薔薇姉妹に似合う耳は?よ」
「まずは、主人公にして山百合会のマスコットである、福沢祐巳ちゃんからです」


「あー祐巳さんはねー、なんでもありって感じよね。ちなみに、アンケート結果は[犬]が一番多いわね」
「きっと祐巳ちゃんが祥子を追いかけてる時の様子が、子犬みたいで可愛いからじゃないかな?」
「だよねー、時々耳としっぽ見えるし。もぉ可愛いすぎてギュー!ってしたくなるのー♪」


「えぇほんと、おいしそうよね」


「・・・・・(おいしいってどっちの意味?)」
「・・・・・(お姉さま、その表現はチョット・・・)」


「あっ、そ、それから、[狸]の票も多かったんだよ」
「あ、あぁ、なるほど、素で子狸だもんね〜」
「どこのサイトが言い始めたのか分からないけど、タヌキネンシス・アン・ブゥトゥンって言葉もちょくちょく見るし」
「なんにしても可愛いわよねー♪」


「えぇ、捕獲したいわね」


「・・・・・(っていうか捕縛の方でしょ?)」
「・・・・・(お姉さま、私が祥子に怒られるからやめてください)」


「と、ところで祥子さまはどうだったの?」
「えっ、あ、うん、祥子はね・・・・[猫]が一番多いね」
「祥子さまは猫かー。あまのじゃくや、気まぐれっぽいところからきてるのかな?」
「後、猫はプライドが高いっていうから、そのへんもあるのかも」


「で、蓉子は?」


「・・・・・(うわっ、素で流したよ)」
「・・・あ、あの、お姉様?祥子に何かコメントは・・・・」


「ない」


「・・・・・(祥子さまアウトオブ眼中だよ・・・・)」
「・・・・・(祥子はアウトオブ眼中なんだ・・・・)」


「だから蓉子はどうなのよ?こっちはもう準備万端なのよ?」
「は?準備万端って・・・うわっ!?」
「お、お姉様、これはいったい・・・」

「なにって・・・蓉子につける耳に決まってるじゃない♪」


((決まってるんだ・・・・))


「犬・猫・兎・狸・狐・狼・羊に・・・うわ、豹や熊まである」
「どこから調達したんですかお姉様・・・・
ていうか、あの蓉子さまが、おとなしくつけてくださるとは思えませんけど・・・」

「いやねぇ令ったら・・・・」


「それがまたいいんじゃない♪」


「・・・・・(やっぱりサドだ)」
「・・・・・(お姉さまってサドだ・・・)」


「令、早くなさい」
「あ、は、はい。えっと、蓉子さまはですね・・・」
「蓉子さまは?」
「蓉子は?」


「・・・・・」
「どうしたのよ令ちゃん?・・・・あ」


「なんなのよ二人して?令、早く言いなさい」

「あ〜・・・お姉様、蓉子さまに似合う耳は・・・」
「蓉子に似合う耳は?」

「・・・・ありません」

「・・・・・は?」

「だから、無いんですってば江利子さま」
「ど、どういうことなの・・・・?」

「アンケート結果で蓉子さまは、[むしろ飼い主]という票が一番多かったんです」


「飼い主・・・」
「まぁ確かに、蓉子さまは耳つけるより、リードもってる方が似合ってるかもね」


「あの、お姉様、大丈夫で「冗談じゃないわ!!蓉子は何つけても似合うわよ!!」ひっ・・・」


「令ちゃん頑張れ〜」
「よ、由乃、どうしてそんな離れたところに・・・・」
「令!!」
「はひぃぃ!?」
「何か、他に何かないの!飼い主以外で票が入ったものは!!」
「く、苦しい、首締めないでくださいお姉様!?えぇっと飼い主以外は・・・あ、ありましたお姉様!猫が2票入ってます!!」
「でかしたわ令!じゃあこの猫耳と狸耳を持って・・・」


「「え、狸も?」」


「蓉子ぉー!祐巳ちゃーん!今行くから待っててねぇぇー!!」
「あぁぁっ!!ちょっ、江利子さま!祐巳さんは私のよぉぉー!!」

「よ、由乃ぉぉ〜・・・・」


この後、
蓉子さまと祐巳ちゃんを強襲した黄薔薇姉妹は、祥子さまとの前面対決に突入。


その後、和睦し共同で祐巳ちゃんに突撃したところを蓉子さまに捕獲され、
延々2時間、正座でお説教をくらったそうな・・・・



「いやぁぁぁ!!またこんなオチーーー!」



蓉子さま最強伝説が、ここにまた一つ、増えたのであった!!

合掌♪



「こんなの主役じゃなーーーい!!」



いや、『主厄』でしょ?






                                         
あとがき(言い訳)

ごきげんよう皆様、初めまして、または御久しぶりで・・・もげらっ!※(゚□゚⊂=(`´怒)
げほごほ・・・・いきなりなにするんですか江利子さま。
(江`´)ノ「私の主役を返しなさいよ!!!」
むー、こだわりますね・・・・しかし、ご安心ください江利子さま!
新キャラのおかげでキッド、初めて黄薔薇オンリーで書きました!!
(江゚゚)「な、なんですって!!ほんとなのそれは!!」
もちろんですとも江利子さま!!(・・・・・主役は由乃さんだけどね)

と、まぁ次回作の話は置いといて、改めましてごきげんよう皆様♪
さてさて、今回のお話は前にとったアンケートを元に作成されましたものを、
例によってギャグテイストでお送りいたしました。いかがだったでしょうか?
一応黄と白の耳も考察予定なんで、
耳に対するご意見(笑)等ございましたらご一報ください♪

さて、次回作は黄薔薇オンリーです。
いや、原作離れが進む中、菜々ちゃんの登場はかなりツボでした(笑)
勢いあまってSSを書いてしまったキッドです♪お楽しみに♪

ではでは、例によってまったりと活動していきますんで、
これからもよろしくお願い致しますm(_ _)m

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