捕獲作戦!!




注・『つながれちゃって困っちゃう?』の裏読みSSSです。
一応先にあちらをお読みになってからの方がよろしいかと・・・・・
まぁとりあえずどっちから読んでも大丈夫な内容になってますけどね(^^;)





「マジで?」
「もちろん」
「祥子はどうする?」
「これがあるわ、それに今日の帰宅時間はリサーチ済み」
「なるほど・・・よし、今日の放課後に決行だ」
「えぇ、楽しみだわ」




Side 蓉子


ヴァレンタインが終わり、日常が帰ってきた学園内。
私達3年生は自由登校であり、
必ず来なければならないというわけではないのだけれど・・・・

その、祐巳ちゃんに会えると思って、結構頻繁に薔薇の館に顔を出していたりする・・・・


[ギシギシ]
[ガチャ]


が、しかし、人生そう都合よくはいかないものである。
扉をあけると祐巳ちゃんではなく、ニヤニヤしながらこちらを見る親友(悪友)二人と目が合った。
その瞬間、扉を閉めて回れ右をしたくなったのは言うまでもない。
しかしながら、なんとか踏みとどまり挨拶をすることに成功した。


「ごきげんよう、珍しく早いわね二人とも」


もちろん、皮肉を込めるのも忘れない。


「ごきげんよう、蓉子」
「ごきげんよう。ま、そういう日もあるって」


さて、どうしたものか。
明らかに何か企んでいる、そういう目だ。
しかも私の皮肉に何も返してこない。ますますもって怪しい。

早めに釘を刺しておくべきだろうか?
そう思い口を開きかけたのだが・・・・・・


[ギシギシ]
[ガチャ]


「ごきげんよう」
「ごきげんよう薔薇さま方」


時間切れ。令と由乃ちゃんが来てしまった。
更にこの後、祥子・祐巳ちゃん・志摩子が来て、
結局、この時は二人を牽制することができなかった。


・・・・もちろん、
後になって、それをもの凄く後悔することになったのだけれど・・・・・・







「なんてことがあったのよ」
「そうだったんですか・・・・・」


「えぇ、ごめんなさいね祐巳ちゃん。あの時私がきちんと釘を刺しておけば・・・・」
「そんな、蓉子さまのせいじゃありません!」
「でも、あんなところに繋がれて、祐巳ちゃんに怖い思いをさせてしまったわ・・・・」
「すぐに蓉子さまがきてくださったじゃないですか♪それに・・・・・」
「それに?」

「その、あの後はずっと一緒にいられたから、あれはあれで悪くなかったかな〜・・・・・・なんて思ったり・・・」
「祐巳ちゃん・・・・ありがとう祐巳ちゃん。そうね、中々二人っきりでなんていられないものね・・・・(諸々の理由で)」
「そうですよ、どんなことも蓉子さまと一緒なら、必ず素敵な思い出になりますから!」

「祐巳ちゃん・・・・」
「蓉子さま・・・・・」



幾多の困難をくぐりぬけ、平穏な日々を手にするのはいつの日か!?
二人の行く手には数多くの障害がまっている!!



・・・・しかしながら、

ピンク色の空気の中で、甘ったるい雰囲気を出しまくっている二人には、
怖いものなんて、何もないような気がしないでもないのだけれど。



さてさて、どうなりますことやら・・・・



....To be continued



あとがき(言い訳)

・・・・なんでしょうこれは?
なんとなく『つながれ〜』の裏読みを書いていたら、
妙に甘ったるいSSSが出来てしまいました。
・・・・ひょっとして単純に二人の世界が書きたかっただけかもしれないです(///▽///;)
あ、「To be continued」とありますが、
別にこれが続くわけじゃなく、蓉祐シリーズが続くって意味ですんで、あしからず。

さてさて、微妙な閑話休題みたいなこのSSSをはさんで、ようやく耳談義始動です。
お馬鹿なSSばっか書いてますが、見捨てないで読んでやってくださいまし(汗)
ではでは、また〜、ごきげんよ〜(*^^)ノ


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