ハートの訳は?
聖さまが絶叫しているその頃、蓉子さまと祐巳ちゃんの二人は・・・?
「祐巳ちゃんが淹れてくれた紅茶、美味しいわ」 「蓉子さまが作ってくださった、お茶菓子の方が美味しいですよ」
のほほんとお茶会を楽しんでいた。 しかも何気に、ラブラブオーラを放ちつつ。
「そういえば蓉子さま?」 「なにかしら祐巳ちゃん?」 「どうして、聖さまへのケーキをハート型にしたんですか?」
とそこで、祐巳ちゃんはさっきからずっと気になっていた、 ケーキのことについて尋ねました。
「あら、妬いてるの」 「う、違うもん」
からかうように問い返す蓉子さま、それをなんとか否定する祐巳ちゃん。
「じゃあ教えてあげない♪」 「あうぅぅ、蓉子さまの意地悪・・・・」 「幻聴が聞こえるー♪」
蓉子さま楽しんでます。 ていうか幻聴って貴女、いらく祐巳ちゃんのおばあちゃんだからって、 ボケるにはまだ早・・・・いえ、すみませんなんでもないです、 もう言わないから、紅薔薇スマイルを引っ込めて振り上げた拳を下ろして・・・!
「(まったく、うちの作者は油断もスキもない)」
「もうっ!分かりました、認めます、確かに妬いてました!!」 「ふふっ、ありがとう。でも妬かなくても大丈夫よ」 「だってハート型だったじゃないですか」 「この場合、形に意味はないわよ」 「じゃあどうして・・・?」
聖さまのケーキを見ながら、羨ましい気持ちを隠せなかった祐巳ちゃん。 そりゃぁ、ヤキモチだって妬きますよ。 それにしもても蓉子さまはなぜハート型に・・・?
「それはねただ単にレシピの中で『一番カロリーが高かったから』よ♪」 「(・・・やっぱりめちゃめちゃご立腹だったんですね、蓉子さま)」
ご愁傷様です聖さま。 出しゃばらなければ平和だったでしょうに。 駄目ですよ〜蓉子さまを敵にまわしちゃ。
「たまにはお返しをしないとね」 「えっと、いつものお説教とはまた違うんでしょうか?」 「違うわよ。だって今日は先手を打ったもの」
先手っていうか・・・途中で追い出した?
「でも聖さまの乱入を許した時点で先手を打ったとは言えないのでは?」 「いいのよ、そこまで望んでは高望みしすぎよ」 「確かに。今回の場合、途中で退けられたことに意義がある、と。」 「そういうこと、それに・・・まだ終わりじゃないしね」
終わりじゃない、そう言ってニヤリと笑う蓉子さま。
「へっ?終わりじゃないって・・・なにか企んでます蓉子さま?」 「何のことでかしら?天罰は下るべきところに下るというだけのことよ」
・・・つまり、やっぱりなにかしたんですね・・・・
・・・・・・強く生きてくださいね、聖さま♪
あとがき(言い訳)ごきげんよう、マジで時間と身体がもうひとつ欲しいキッドです。 (アメーバみたいに分裂できたら・・・・単細胞生物の特権だね) とりあえず今回は、前回書きそこねた部分の補足と、次回への布石として書きました。 あ、ちなみにケーキのレシピはヤフーで、グルメの中にあるケーキのレシピから抜粋。 (検索で「ケーキ」って入れればすぐに見つかるはず。更にハートで検索すると出る。) んで、どのケーキにしようかな〜って思ってたところに飛び込んできたハート型。 コレだ!と思ったのも束の間、「6071kcal」というカロリー表示を見つけ、このケーキは断念。 もう一つのハート型(コチラはケーキにしてはカロリー控えめ?)をプレゼントとして採用。 いつか自分でチャレンジ予定(ぇ) と言う訳で今回の(も?)犠牲者は聖さま。美味しいものには代償がつきものってことで。 『続・聖さまの受難』に続きます。期待しないで待っててね。 ではではもう寝る時間(現在23時15分)なんでこれにて。ごきげんよ〜♪(*^^)ノ
→マリみてSSTOPへ |