前書き(笑)

え〜皆さんごきげんよう、
上手い事文章まとめるのって難しいのね、と近頃痛感してるキッドです。

私のSSに目を通していただけるようで嬉しいです。
さてここでちょっと注意書きを。


このCHOCOLATEは誰が為にのβVerについて。

αVerの別視点なだけなので、どっちから先に読んでもさほど問題ないのですが、
一応αVerの裏的な面がありますので、
αVerをお読みになってからの方が、楽しめるんじゃないかなぁと思います。

というわけでまだαVerをお読みになっていない方は、
αVerから読むことを筆者としてはオススメ致します。

ほんとにたいした問題じゃないんですけどね(^^;
とりあえず意味の薄い(笑)注意書きは以上です。

楽しんでいただけたら幸いです。ではでは、本編へどうぞ♪



CHOCOLATEは誰が為に(βVer)〜Chocolate for you!〜





この日、紅薔薇のつぼみの妹こと、福沢祐巳は悩んでいた。


どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう・・・・・・・・・・

解決策を考える前に延々と「どうしよう」が頭の中でリピートしている。
そう、考えなくちゃいけないのはこの後どうすれば良いかなのに・・・・・
あぁもう!バカ、バカ、バカ、バカ、私のバカー!!
頭の中で由乃さんに突っ込まれる前に自分でバカを百連発。
どうして私の頭はこんなに回転が遅いのだろう、
きっと山百合会の皆ならさっさと解決策を考え実行するだろう。
いや、そもそもこんな大切な事を忘れるのは私くらいなものかもしれない。


「うぅ・・・・ほんとにどうしよう・・・・・」


どうしようもない、昨日の事を悔やんだところで時計は左には回せない。
だとしたら、やはりこの後の事を考えるしかない。
そう、どうやって昨日渡し忘れたチョコレートを今更渡せば良いのかを。

ていうかいくら昨日がドタバタ騒ぎだったからといって忘れてしまうなんてバカにもほどがある。
ひょっとしたら気配りだけでなく記憶力、とういか冷静さも
お母さんのお腹の中に置いてきたのかもしれない。
ああマリア様、この抜けてる性格を直すにはどうすれば良いのでしょうか?

・・・やめよう、このままじゃマリア様にも呆れられてしまう。
解決策を考えなければ・・・・


解決案(というより段々言い分け)


a、『渡すのをやめる、というか諦める』
諦めてどうする、それじゃなんのために作ったのかわからない。

b、『開き直ってさっさと渡す』
無理、忘れたのは私なのに開き直るなんて出来ない。

c、『薔薇の館でチョコレートが爆発した』
確かにあの出来事で完全に思考の彼方にチョコレートが追いやられたのは確かだけど
忘れたのはやっぱり私の過失。

d、『聖さまに勝手に食された』
それは志摩子さんのマーブルケーキ、ていうか嘘はいけません。

e、『ランチ(ゴロンタ)に食べられた』
猫ってチョコレート欲しがるのだろうか?聖さまじゃあるまいし。それにこれも嘘だし。

f、『お父さんが食べちゃった』
寝ぼけてたらやりそう、冷蔵庫開けてパクリと。
でもやっぱり嘘です。ごめんなさいお父さん、精神状態危うい娘に免じて許してください。

g、『祐麒が勝手に食した』
だからやっぱり嘘だし。ていうか祐麒はそんな無神経な事(多分)しないと思う。
ごめん祐麒、ほんとうに切羽詰まってるの。お姉ちゃんを許して。
ていうかこのネタもうやめようよ私の頭(泣)




その後、あっという間に時間は過ぎて、気がついたらお日様がかなり高くなっている。
もういくつネタを上げたかも憶えていない。
といっても数ばかりで、似たり寄ったりな案しか出せずにいたのだけれど・・・


「・・・・・・んで?いつまでやるつもり?」
「そりゃあ良い案が浮かぶまで・・・・・・って祐麒!いつからそこに!?!」
「・・・・・・・・はぁぁ」


いつの間にか背後にいた祐麒は沈黙と深いため息のコンボをくれた。
ああ、呆れられてる・・・


「まったく、起きてからこんな時間まで、よくそんなにウジウジしてられるな」
「ムッ!悪かったわね!祐麒には関係ないんだからほっといてよ!
ていうか私だって好きでウジウジしてるんじゃないわよ!!」
「・・・・ほっといたらそのうち、日付が変わるまでやってそうなんだけど?」
「くっ・・・・・・そんな事ないわよ!まだ最終兵器(手段)が残されてるんだから!!」


うぐぅ・・・・さすが我が弟。よく分かっていらっしゃる(汗)
そう、こうなったら最終兵器(手段)を発動するしかないわ!!それは・・・・・!!


最終兵器(手段)=りーさるうぇぽん(みーんず)


『ひたすら謝る』


「なんでひらがな・・・それに最終はLastとかFinal。」


えっ!突っ込み所そっち!?
でもとりあえず辞書、辞書(和英)・・【最終】Last、Final。あ、ほんとだ。
うそぉ〜ん。だって映画でそういうのあったじゃん。(補*最終又は人間兵器って訳だった)


「それになにより、まっとうな選択肢がどうして一番最後にくるんだよ・・・・・・・」


あ、ちゃんとそっちも突っ込むのね。
的確に容赦なく突っ込んでくれる弟でお姉ちゃん嬉しいわぁ・・・・


「初めから悩む必要ないじゃん。特にこんなに長くする必要性皆無だし」


言わないで、自分でもわかってるんだから・・・
ていうかお話には流れってもんがあるのよ!
それに志摩子さんのマーブルケーキだしたかったんだもん!(作者の意向で)


「とにかく!私の事はほっとい・・・・・・」


ピンポ〜〜〜ン


・・・・・・なんだろう、この不自然に大きいチャイムの音は?
とてつもなく嫌な予感がヒシヒシと伝わってくるような・・・・・


「ちょっと祐麒、あんた出てよ」
「なんで俺が・・・・」
「私は今取り込み中なの!!(&嫌な予感)」
「・・・たくっ、しょうがないな」


ブツブツ言いながらも出てくれるようだ。ありがとう祐麒。
さて、さっさと出かける準備をして・・・・平謝りしにいかなきゃ・・・・


「はい・・・・。あ、聖さん、こんにちは」
「よっ、祐麒。祐巳ちゃんいる〜?」
「いますよ、ちょっと待ってて下さい」

あ、帰ってきた。誰が来たんだろう?


「祐巳、聖さんだぞ」
「え、白薔薇さま?!」
「と、もう一人」
「誰?」
「確か・・・黄薔薇さまとかなんとか」
「はぁ?!」


なんで白薔薇さまと黄薔薇さまがわざわざ家まで?首を捻りつつ玄関に向かう。
・・・ていうか、なんなんだろうこの取り合わせ。
一言で表せばお目付け役のいない捕食者とハゲワシ・・・・・・
するとこの場合、食されるのって・・・・私?


「ごきげんよう、祐巳ちゃん」
「ごきげんよう、黄薔薇さま、白薔薇さ・・・・ぎゃう!!」
「ごっきげんよ〜祐巳ちゃん♪今日もいい声で鳴くね〜♪」
「な、な、な、」


今日も親父モード全開の白薔薇さま。
玄関先でそういう誤解を招きそうな言葉を大きな声で言わないで下さい!!
助けを求めようと黄薔薇さまの方を見ると・・・・あ、楽しそう。


「ときに祐巳ちゃん、今日これからのご予定は?」
「え、えっと出かけるつもりなんですけど・・・・」
「そう、それじゃ行きましょうか」
「はい?!」


そう言って玄関に置いてあった私の鞄(中身はチョコレート)を持って
黄薔薇さまはさっさと行ってしまう。そりゃ確かに出かけるところでしたけど・・・


「ほらほら、ぼさっとしてないの。置いてっちゃうよ?」


白薔薇さまはそう言って急かすけど、むしろ置いてってくれた方がありがたいかも・・・
って、あれ?ちょっと、なんか首に白薔薇さまの腕が巻きついてるんですけど・・・
この状況でこの行動とくれば・・・・


「さぁ、祐巳ちゃん♪お姉さん達と楽し〜ぃ一時を過ごそうじゃないか♪」

「い〜〜〜や〜〜〜ぁぁぁ!!」


憐れ、こうして私は白薔薇さまと黄薔薇さまに連れ去られたのでした・・・


「・・・・・・で?なんですか、これ」
「なにって、見たまんまだけど?」


あっという間に場所は変わり、なぜかここは支倉家の一室、
ご存知、ミスターリリアンこと支倉令さまのお家にお邪魔(突撃)しているのです。
なんでかって聞かれても困る、私にだって分からないんだから。

結局あの後、白薔薇さまに引きずられ黄薔薇さまに車に押し込められ、
白薔薇さまのマリア様に召されそうな運転で、向かった先がここだったのです。
そして令さまといえば当然由乃さんもセットなわけで、
結果、計5人でテーブルを囲むように座っており、黄薔薇さまがバッグから取り出し
テーブルに置いた『それ』を見た由乃さんが、突っ込んでいるのが上のセリフなのです。
それで黄薔薇さまが何を取り出したかというと・・・・


「キーシリンダーと工具・・・・ですよね?」
「ええ、もちろん」


そう、令さまが言われる通りそこにはキーシリンダーと何かの工具が・・・・


「え〜それではこれより正しいピッキングの仕方、もとい防犯講習会(嘘)を行います♪」
「「「はぁ?!」」」
「サブタイトルは『気になるあの人の家に侵入しよう♪』です♪ちなみに他言無用よ♪」


いきなり防犯講習会って言われても・・・それに今なにか不穏な発言が聞こえたような・・・


「じゃ、まずはお手本から♪」

突っ込みを入れる間もなく、作業に取り掛かる白薔薇さま。
カチャ、カチャ、カチャ・・・・・・ガチャ!
おおおぉぉぉ


工具を差し込んであっという間に明けちゃった・・・さすが(?)白薔薇さま。


「さぁ、みんなでやってみよう♪」
「えぇっ!やるんですか?」
「当然、なんの為に空けやすい、ディスクシリンダータイプのを持ってきたと思ってるの」


それって他にも持ってるって事ですか黄薔薇さま・・・・しかも工具まで・・・・


『道具の提供は白薔薇でお送りしております』


ああ、白薔薇さまの私物なんだ。
で、それを見つけた黄薔薇さまが面白がってみんなを巻き込んで講習会っと・・・・
すんごい迷惑なんですけど。
(注:ピッキング用工具を『隠し』持っていると軽犯罪法により拘留又は科料処分に
処せられます。専用工具を所持しているだけでは摘発されないので摘発できるように
する試案もでましたが現在可決されたのかどうかは作者の勉強不足により不明です)


・・・つまりヘタすると私たち犯罪者って事では・・・?
なんて思いつつも、逆らえずにみんなでガチャガチャ。
手先が器用な令さまは難無くこなし、悪戦苦闘中の由乃さんに教えている。
ていうかむしろ止めなくていいんですか令さま・・・・
ああでも、こういう場合ヘタに抵抗すると余計黄薔薇さまが面白がるんだっけ。
(ウァレンティーヌスの贈り物・前編、P62〜64参照♪)
というわけで溜息をつきつつ、私も参加してるんだけど・・・・全然ダメ。
お菓子作りでオタオタする私が器用なわけがない。


「祐巳ちゃん力任せにやると工具の方が参っちゃうって」
「あうぅぅぅ・・・」
「力なんて必要ないんだから、ここをこうして、こっちを引っ掛けて・・・」
「うぅ〜ん・・・・・・『ガチャ』あっ!出来た〜♪」


なるほど、コツが分かると結構簡単なんだ。
白薔薇さまがいい子いい子って感じにほめてくれる。
わぁ〜い・・・って、違う!!
私にはやらなきゃいけない事が・・・げっ!もう2時回ってる。い、急がないと・・・


「あの、令さま、お電話お借りしてもよろしいでしょうか?」
「ん、あぁ、かまわないよ」
「ありがとうございます」


令さまに御礼を言って部屋を出る、なんか後ろで次はサムターンまわしだ〜とか、聞こえた気がする。
聞かなかった事にしよう、うん、それがいい。


・・・・・で、とりあえず電話の前まできたのはいいんだけど・・・・
まずい、リハーサルしてない。今ここでやるべきか?
いや、もし誰かに聞かれたりしたら、なにを言われるか分かったもんじゃない。(特に白薔薇さま&黄薔薇さま)
それならいっそ、電話せずに押しかけるか?
でもあちらのご都合もあるだろうし、会いたい本人は病人確定のはず。
うぅ〜ん・・・・・・


「・・・・えぇ〜い!!ここでめげてどうする!頑張れ福沢祐巳!!」


自分に叱咤激励、よっしゃ!っと気合を入れていざ勝負!!


ピ、ポ、パ、ポ・・・・TELLLLLLL、TELLLLLLL、


あぁ、かけちゃったよ・・・・・・後戻り不可、どうしよう・・・・


TELLLLLLL、TELLLLLLL、ガチャ


「はい、水野でございます。」
「も、もしもし、わ、私、リリアン女学園高等部一年桃組の福沢祐・・・」
「あら、祐巳ちゃん?」
「・・・へっ?あ、はい!」


びっくりした・・・
そういえばこの間遊びに行った時に紅薔薇さまのお母様とはお会いしたんだっけ。
それにしても・・・思いっきりどもってしまった・・・うぅ、恥ずかしい。


「今日はどうしたの?残念だけど蓉子ちゃんなら具合悪くて・・・って知ってるかしら?」
「あ、はい、それで、その、お見舞いに伺っても・・・・」
「えぇ、いいわよ。・・・・・・でもお見舞いだけかしら?」
「あぅ、えっと、その、お渡ししたい物も・・・・・・・」
「うふふふ♪」


ど、どうして分かったんだろう・・・
私のまわりってエスパー多いのかな・・・?


「ああ、でもちょうどよかったわ。もうすぐ仕事に行くつもりなんだけど、
具合の悪い蓉子ちゃんを一人にしておくのも心配だったから・・・任せちゃってもいいかしら?」
「は、はい!もちろん!!」
「ありがとう、それじゃあ私はすぐに出るから
どこかで一旦落ち合いましょう。鍵を渡さないといけないから」
「分かりました」


手早く待ち合わせ場所を決め、また後で、という事で電話を切った。
はぁ〜・・・第一関門クリア。さて、第二関門もなんとかしなきゃ・・・・


そのころ水野家では、
「ん〜祐巳ちゃん驚いてたわね〜。でも昨日から180度態度が変わって
どんよりしたあげく寝言で、チョコレート、なんて言われたらね〜・・・・」


・・・チョコをもらえなかった蓉子さまのショックは、傍から見ても大きかったようです。


元に戻って支倉家


「ただいまもどりました」
「あ、祐巳ちゃんお帰り〜♪」


そう言って白薔薇さまが迎えてくれたけど・・・
手に持っているさっきとは別のアイテムはなんなんですか。


「遅かったわね祐巳ちゃん。
祐巳ちゃんがいない間にサムターンまわしは終わったから次は最近多いカム送りよ」


にこやかにおっしゃらないでください黄薔薇さま・・・
第二関門は厳しいかも・・・・


「あの、私はそろそろ・・・・・・」
「えぇー祐巳ちゃん帰っちゃうの〜?」
「いえ、帰るっていうか約束が・・・・・・」
「祐巳ちゃん」
「はい、なんですか黄薔薇さま?」
「私達が素直に帰すと思う?(ニッコリ)」
「・・・・・・・・・」


そうそう、って感じに黄薔薇さまの言葉に頷く白薔薇さま。
薔薇さま達ってやっぱりサドだ。こうなったら第二関門は・・・・・


「じゃ、帰してくれなくていいです」
「「・・・えっ?!」」
「逃げますから♪それじゃまた明日学校で、ごきげんよ〜〜〜!!」


予想外の返答をされて固まった白薔薇さまと黄薔薇さまの一瞬の隙をついて、
私は自分の鞄を引っ掴み猛然とダッシュした。人様のお家であってもかまってられない。
第二関門・・・・・・強行突破。




「はぁ、はぁ、はぁ・・・・に、逃げ切った・・・・」

体育の授業より気合を入れて猛ダッシュ。
先手を打った事もあってなんとか逃げ切れたみたい。
・・・ああ、なんで私こんな事してるんだろう?


・・・・・・後で紅薔薇さまに講習会の事告げ口してやる・・・・(ニヤリ)


さぁ、そうと決まったら早く紅薔薇さまのところに行かなくっちゃ♪
でもその前にお母様から鍵を受け取って・・・ってやば、
急がないと約束の時間に間に合わない。


「という事は・・・・・・また走るのー?!」


普段からおっちょこちょいである・・・認めよう、普段から抜けている・・・認めよう、
そのせいで普段から慌ててバタバタする事も走り回る事も多い・・・認めよう。
でも・・・・・・今日の事だけはぜえったい!!私のせいじゃなーーーい!!


「白薔薇さまと黄薔薇さまのバカーーーーー!!!うわぁ〜ん!!」


・・・・・・今日って厄日かも(人為的な)




その頃福沢家では・・・


ピンポーン


「はい・・・・あ、祥子さん。こんにちは」
「ごきげんよう祐麒さん、祐巳はいるかしら?」
「あぁ、祐巳なら聖さんと黄薔薇さまにさらわれましたよ
「そう、白薔薇さまと黄薔薇さまに・・・・って、なんですってーーーーー!!!




ところ変わって待ち合わせ場所


つ、ついた・・・・時間は・・・・ギリギリセーフ・・・よかった・・・


「こんにちは祐巳ちゃん・・・・・・大丈夫?」
「はぁ、はぁ、ご、ごきげん・・・よう・・・・だい・・じょうぶ・・・です・・・」


息も絶え絶え、ちっとも大丈夫じゃないかも・・・・


「とても大丈夫には見えないけど」
「はぅっ!!いえ、その、走ってきたから・・・」


見事に突っ込まれちゃいました・・・


「みたいね。はい、それじゃこれ鍵ね。蓉子ちゃんの事よろしく〜♪」
「あ、はい、お任せください♪」
「ええ、お願いね♪・・・・・しいて言うなら末長く・・・」
「・・・・はい?」
「ううん、なんでもないわ。それじゃ祐巳ちゃんまたね〜♪」
「ご、ごきげんよう・・・・」


・・・・・なんだろう、今何かとてつもないセリフが聞こえたような・・・
うぅ〜ん・・・末長く・・・だといいなって思うんですけどね、私も。




水野家


ようやく到着・・・・・・なんだかすごく長い道のりだった気がする・・・
えっと、鍵、鍵、っと・・・・ガチャ。


「お邪魔しま〜す・・・紅薔・・・じゃなくって蓉子さま〜・・・?」


ん〜、反応無し、寝てるのかな?
そっとドアを閉めて蓉子さまの部屋に向かう・・・・


部屋の前で深呼吸してから、そっとドアをノックする。
コン、コン・・・・・・コン、コン・・・・・・反応無し。
やっぱり寝てるのかな?
なるべく音をたてないようにドアを開け中に入る。


「失礼しまぁ〜す・・・・」


すると室内にはベッドに横になっている蓉子さまのお姿が・・・・・・!!


「うっ!!!・・・・・・麗しいっ・・・!!」


思わず叫びながらフリーズしてしまいました。
あぁ、お姉さまが美しいというならば蓉子さまは麗しい・・・・
その寝顔は女神のごとく・・・・はっ!いけない、見とれててどうする。


とりあえずベッド脇に進み傍にあった椅子に腰をおろす。
そして蓉子さまの寝顔を堪能・・・もとい額のタオルを
置いてあった洗面器の中の水に浸し、しぼってから蓉子さまの額に戻した。
薬が効いてるからかもしれないけれど、蓉子さまは穏やかな表情で眠りについている。


「よかった・・・・」


蓉子さまのお顔を確認して私は安堵の溜息を漏らした。
蓉子さまが苦しそうにしていたら、私まで苦しくなってしまうだろうから・・・・
そう考え苦笑する。私が苦しんだところで蓉子さまの辛さがなくなるわけではない。
今日のように心ではなく単純に身体の辛さだったとしても・・・だ。
そんな事は分かっている。分かりきっている。

それでも考えてしまうのは、きっと―――――

もう一度苦笑してから、艶やかな髪に触れ、頬をそっと撫でる。
何度か髪と頬を往復してから手を止める。

≪・・・いつもしてもらうばかりだし、たまには私からしてもいいよね・・・≫

そう思いつつ私は、そっと目の前にいる眠り姫の頬に口付けた。


「・・・・・・・・祐巳ちゃん」

(ぎゃぁぁぁぁっーーーー!!!)


かろうじて叫ぶのを心の中だけに押し止める。
ていうか叫ばなかった自分を誉めてあげたい。もう心臓がバクバクいってる。
とりあえず、寝言かどうか確かめるために、
声に焦りが出ないように注意して返事をしてみる。


「なんですか、蓉子さま?」
「・・・・・・・・?」


なぜか思案するような表情に変わる蓉子さま。


「祐巳ちゃん?」


確認をするかのようにもう一度私の名前を呼ぶ。


「ですから、なんですか蓉子さま?」
「・・・・・・・っ!!」


私も、もう一度返事をする。
と、その直後!!
覚醒した蓉子さまは思いっきり布団を跳ね飛ばして起き上がった!


「祐巳ちゃん!!」
「ぎゃあっ!!・・・・ビ、ビックリした〜。もう!驚かさないでくださいよ蓉子さま!」
「ご、ごめんなさい・・・・」


慌てて身を引いたおかげでぶつかる事はなく、蓉子さまは顔面すれすれを通過した。
でも反射的に飛び出したのは怪獣ボイス・・・
蓉子さま起床後の第一声なのにこれはちょっと・・・

微妙に落ち込みつつ蓉子さまの顔色を窺うと・・・・・・っ!?
ひゃ、百面相してる・・・・!?『あの』蓉子さまが・・・・・!?            


最初は衝突を回避した為か安堵した表情だった。
それが突然『?顔』で固まったかと思ったら、
バッ!っと、こちらを振り向き『どうしてここに!?』って表情で私を凝視した。
なるほど、自分でやってる時は分からないけど、百面相ってこういうものなのか。
それにしても・・・・・貴重だ、蓉子さまの百面相。


「訪ねてきたからに決まってるじゃないですか」
「え?あっああ、そうよね・・・・・・って、ど、ど、ど、」
「どうして、って?だって蓉子さま百面相してますよ」
「・・・・・えぇっ!!?」


百面相の質問に答えると蓉子さまは道路工事まで披露してくれた。
混乱してるなぁ、蓉子さま。
道路工事の蓉子さまも貴重だ、うん。
そして貴重なだけでなく・・・・・・か、可愛い!!


・・・・はっ!いけない、『麗しい』の時のようにあっちの世界に逝きかけるところだった。
蓉子さまを一人残して逝ってしまうわけにはいかないので、
無理やり魂を現実世界に引き戻し、立場が完全に逆転して頭を抱えている蓉子さまに言った。


「まったくもう、これじゃあいつもと逆じゃないですか。
ほらほら、病人なんですからさっさと横になってくださいっ!」
「・・・・・はい」


シュン、となりつつ再び横になる蓉子さま。
だから可愛いんだってば!!(壊)
油断すると魂があっちの世界に逝っちゃいそう。
頑張れ、私。


「昨日は特にですけどあんまり無茶しないでください、
・・・すっごく心配したんですからね・・・・・・・」
「祐巳ちゃん・・・・・・心配かけてごめんね・・・・・ありがとう・・・・」


ああ、そんな幸せそうに微笑まないでください。
ただでさえ、今日みたいに隙だらけな蓉子さまは、
その行動一つ一つの破壊力が絶大だというのに・・・・・
とまぁクラクラしながらも忘れずに釘は刺したけど、
無理やりあっちの世界に旅立つのを抑えているせいか、別のものがムクムクと・・・・


「それにしても蓉子さまって、紅薔薇さまの時は最強なのに、
蓉子さまの時は可愛いですよね♪見事な道路工事と百面相でした♪」
「・・・・うぐっ」


ムクムクと・・・・・悪戯心が♪
完璧な紅薔薇さまも麗しくて好きだけど、こういう可愛い蓉子さまの時も好きですよ♪
・・・・言えれば苦労しないけど・・・・・


って、あら?なんだろう、またしも蓉子さまが思案するような表情になる。


「ねえ祐巳ちゃん、さっき訪ねてきたって言ったわよね?」
「え?ええ、言いましたよ」
「祐巳ちゃんが来た頃には私の他に、この家には誰も居なかったと思うんだけど?」
「ええ、居ませんでしたね」
「ドアにも鍵がかかってたと思うんだけど」
「もちろんかかってましたよ」


当たり前です、病人残してるのに、ドアに鍵がかかってないなんて無用心すぎます。


「じゃ、じゃあ祐巳ちゃんはどこから入ってきたの?」
「もっちろん・・・・窓から♪」
「・・・・うそぉ?!」
「もちろん嘘です♪」


本気にしてる蓉子さま。
白薔薇さまじゃないんですからそんな事するわけないじゃないですか。
そう思いつつ、音符付きで否定したら・・・・あ、脱力してる。
・・・・・面白いかも(ニヤリ)


「・・・・本当は雨水管を登って♪」
「・・・・ええっ!!」
「なんてそれも冗談に決まってるじゃないですか〜♪」


滅多にない蓉子さまの反応が楽しくて、ついこのネタを続けてしまった。
そして又しても引っ掛かってくださる蓉子さま。
だから泥棒じゃないんですからそんな事しませんって。
ていうか、やりそうに見えるんでしょうか、私?


「わかりました白状します。
・・・・・実は聖さまと江利子さま直伝のピッキング技術で開錠を♪」
「聖〜〜江利子〜〜!!(怒怒怒)」
「だから〜冗談ですってば〜♪・・・・・・聖さまと江利子さま直伝以外は・・・・」


とりあえずピッキングネタも使ってみる。
さりげに白薔薇さまと黄薔薇さまの講習会も暴露しつつ。
明日きっちり蓉子さまにお説教してもらわねば(ニヤリ)

「・・・はぁ、それで結局どうやって入ってきたの?」
「ちゃんと鍵開けてドアから入りましたよ」
「・・・・・・ピッキングで?」
「だからピッキングは実行してませんって」
「じゃあどうやって鍵を開けたの?」
「鍵を使ってに決まってるじゃないですか」
「・・・・・・合鍵渡した憶えは無いんだけど・・・・」
「ええ、もらってません。
ですから先程お電話した後、蓉子さまのお母様と落ち合って鍵をお借りしました」
「・・・・・・」


ピッキングなんて実行したら即犯罪者です蓉子さま。
ていうか根に持ってるな、ピッキング。
この調子だと白薔薇さまと黄薔薇さまは、きっつ〜い天罰がくだる事でしょう。

にしても蓉子さま沈黙しちゃったよ。
・・・・ひょっとしてお母様なにも仰らなかったのかな?
悪戯好きな感じだし、確信犯タイプだし・・・・・ありえる。


「・・・・・・そういえば祐巳ちゃん、今日はどうしてうちに?」
「うっ・・・・えっとそれは・・・・」
「・・・・・・それは?」


きた!ひじょ〜に返答に困る質問が!!
ど、ど、ど、どうしよう・・・・・

「ですからえ〜っと・・・・・」


うぅ、まずい。
チョコレートを渡す事自体勇気がいるのに、
忘れてて一日遅になりました、なんて言うのは間抜けすぎる。


「どうしたの祐巳ちゃん?私には言えない事なの?」
「い、いえ!そう言う訳では・・・・・」
「あら、じゃあどう言う訳なのかしら?」
「ううっ・・・・蓉子さまの意地悪・・・・」


絶対さっき遊んだ事も根に持ってる。蓉子さまの意地悪〜・・・・
『私には言えない事なの?』なんて、
私が何のために来たのか分かってるくせに言うんだから。

・・・・・・こうなったら最終兵器(手段)
『ひたすら謝る』の発動を・・・・・・する勇気がないんだってば。
あぁ、意気地なしでヘタレな自分に乾杯。

「・・・・・・欲しいなぁ祐巳ちゃんの気持ち。」
「・・・・・・っ!?」


どうしていいか分からなくなって俯いてしまった私は、
その蓉子さまの言葉に顔を上げた。そこには穏やかに微笑む蓉子さまのお姿があって、
私は返事も忘れて、ぽーっと見入ってしまった。


「・・・・・・くれないの?」
「そ、そ、そ、そんな訳ないじゃないですか!
私のでよろしければいくらでも差し上げます!!」

心配そうな蓉子さまの声が聞こえて慌てて返事をする。
・・・・でもなんかとんでもない(危険な)セリフを口にしたような・・・・
なんて事を考えなら赤い包装紙に包まれた箱を蓉子さまに差し出した。


「ありがとう祐巳ちゃん、とても嬉しいわ。・・・・でも昨日と違って爆発はしないわよね?」
「はい、もちろん。・・・・・・・・・って、なぜそれを!!」


ど、どうして知ってるんですか〜!!
お母様といい蓉子さまといい水野家はエスパー家族だ〜!!


「ああごめんなさい、さっき夢の中で爆発していたものだから」
「へっ?あ、あぁ、そうだったんですか〜」
「ええ、そうなのよ。・・・もっとも現実にも爆発したみたいだけれど」
「あうぅ・・・・・」
「でも一体どうしてそんな事になったの?」
「え〜っとですね、白薔薇さまの御仕置き用に持ってきたブラウンの箱を、
間違って祥子さまに渡そうとしてしまいまして・・・・・」


予知夢?いや、この場合過去だから透視に近い。
やっぱり蓉子さまってエスパーかも。常識人だと思ってたのに・・・・・
(いや、きっと常識人だけどエスパーなんだよ、うん、そうに違いない)

とりあえず事のあらましを語る。白薔薇さまに御仕置き用のチョコを持ってきた事。
結局、白薔薇さまに渡さなかったので鞄の中に入れておいたら、
祥子さまに渡す方と間違えて差し出してしまった事。それを慌てて引っ込めようとして
取り合いになった事。そして、その結果大爆発を招いた事を告げた。


「爆発した理由は分かったわ。・・・でも祐巳ちゃん、私には持ってきてくれてなかったの?」
「はうっ!!」
「そりゃあ、祐巳ちゃんからもらうのを忘れて
会わずに(意識朦朧としてたから)帰っちゃった私も私だけど・・・・」
「ち、ち、ち、違うんです!えっと、あの、
昨日蓉子さまがいらっしゃるのは知っていたんですが、
お会いできるか分からなかったから一度帰ってお電話してから伺おうと・・・」


誤解されてはまずい、そう思いしどろもどろになりながらも必死に弁解をする。


「・・・・・・よかった。
それじゃあ渡す気が無かった訳じゃないのね。こうして持ってきてくれたことだし」
「もちろんです!!一日冷蔵庫の中に置き去りにしてしまっただけで・・・はっ!!」
「電話も無かったし置き去りって事は・・・・・・忘れてはいた訳ね?」
「ひゃうぅ!!あの、その、爆発事件のせいですっかり・・・・ごめんなさい!!」
「・・・・・・そうね、私も忘れていたのだから、おあいこという事にしましょうか」


思いっきり口を滑らせる。
しっかり『忘れてた』を肯定してしまった。
問い詰められた瞬間、寿命が縮みかけた事は確かだ。あぁ、心臓に悪い。


でもよかった、怒られないで。ここに来たの、間違いじゃなかったよね?

「ほんとにありがとう祐巳ちゃん。・・・開けてもいいかしら?」
「あ、はい、どうぞ♪」


蓉子さまが包装紙を外し箱を開ける。
中に入っているのは小さいカップケーキ。


「美味しそうね、いただくわ。」


蓉子さまは銀紙を外してカップケーキを口に運んだ。
私はじっとそれを見つめる。


「あの、蓉子さま、お味の方は・・・・・?」
「ふふっ、最高よ。とても美味しいわ」


蓉子さまを凝視したままの状態で聞くと、『最高』との答えが返ってきた。
ホッとしたのと同時に嬉しさが込み上げてくる。
あぁもう、最高なのはこっちですってば。


「はぁ〜よかった。あ、ところで蓉子さま、
実は祥子さまに渡したびっくりチョコレートには、
あたりの景品として私との半日デートをプレゼントしたのですが・・・」
「えっ!!」


そうだ、これを伝え忘れてた。
祥子さまへのプレゼントをご報告の後、蓉子さまへのプレゼントを・・・・って、
なんか蓉子さま慌ててる。


「そ、それで祐巳ちゃん、私のチョコにはあたりは無いのかしら?」
「ありません」
「・・・・・・っ!」
「だって箱自体があたりですから♪」
「・・・えっ?・・・」

チョコレートにあたりはずれは無いから、素直に『ありません』って言ったら・・・・
あ、固まった(笑)
そのままフリーズされてても困るので解凍すると、慌てて箱を見ている。


「これは・・・・?」
「蓉子さまに差し上げます、一日送れたお詫びと私の気持ちを込めて・・・・」


箱の中に隠したカードにはこう書いた。『福沢祐巳貸切券』・・・・っと。
祥子さまに差し上げといて蓉子さまに差し上げないのは少々不公平かも、と思ったから。
それになにより・・・・・貸切られたいから♪(核爆)


「祐巳ちゃん・・・凄く嬉しいわ・・・ありがとう・・・・・・」
「えへへ・・・色々考えたんですよ。どうやったら蓉子さまに喜んでいただけるか」
「ふふふ、チョコレートだけでも十分過ぎるくらいに嬉しいのに・・・・あら?
・・・・・・このカード使用期限と時間、それに回数が書いてないわよ?」
「・・・へっ?・・・・・あっ・・・・」


NO――!!MISTAKE――!!
貸切られたいけど毎日は無理―――!!


「という事はどれだけ使ってもいいって事よね?」
「ええっ!!で、で、でも毎日は・・・・!!」
「もう、聖みたいなタイプと一緒にしないでちょうだい。無茶な事は言わないわ」
「それはそうですが・・・でも・・・」
「ダーメ、このカードはもう私の物よ。その代わり・・・・・」
「・・・・・・?」


そうだよね、白薔薇さまとは違うよね。
でも、いつでもどこでもはちょっと・・・・・・
と、思っていると耳元で止めの一言をささやかれた。


「ホワイトデーには私の貸切券をあげるわ・・・・・」
「・・・・・っ!!」


熱い、私の顔が赤くなるのが、鏡を見なくても分かるくらいだ。
大好きな人の止めの一言は、
可愛い反応や麗しい微笑よりも破壊力を秘めていたのであった・・・・・






〈ちなみに翌日〉


マリア様の前で蓉子さまに捕縛された聖さまと江利子さまは、
薔薇の館にてこってり絞られ、2時間のお説教を経てようやく解放されたとか。


ですが聖さまと江利子さまの受難はこれだけはありませんでした。


「白薔薇さま、黄薔薇さま」
「げっ!祥子」
「ごきげんよう、白薔薇さま。昨日は随分お楽しみだったそうで」
「お、落ち着きなさいよ、祥子」
「ごきげんよう、黄薔薇さま。発案は黄薔薇さまの方だったとか」


昨日、わざわざ訪ねたにも関わらず、祐巳ちゃんが居なかっただけでなく、
白薔薇さまと黄薔薇さまに最愛の妹が連れ去られたと聞かされた祥子さま。

昨日一日、激しくご立腹だったのは言うに及ばず、
それでもお怒りは沈静化するどころか、時間が経つごとに膨れ上がり、
今まさに、出口に向かって爆発しようとしています。


「昨日の祐巳強奪、及び監禁について詳しくお話をお伺いしたいのですがっ!!」


・・・とりあえず、白薔薇さまも黄薔薇さまも『自業自得』という言葉を学ぶ事をオススメします。

マリア様が見守る学園に、朝とは違い白薔薇さまと黄薔薇さまの怯えた叫びが響き渡る
それを祥子さまは、必殺、ヒステリックオーラ(紅)を纏い、
更に蓉子さま譲りの有無を言わせぬ氷の微笑浮かべながら、お二方を連行していったとか。


・・・・・それでも学園は今日も(一般生徒にとっては)平和です。(多分)

〈エピローグ〉

努力家で頑張り屋の蓉子さま。とってもとっても大好きで、だから、時々凄く心配。
私が心配したところで、それだけじゃ何にもならない。
そんな事分かりきっているじゃないかと、さっきも思った事だけど。


それでも考えてしまうのは、きっと―――――≪とても大切な人だから≫


蓉子さまと居ると、暖かくて、安心できて、元気になれて、そして、愛しくて・・・・
蓉子さまは知らないんだろうなぁ、私にこんなにも愛されているなんて。
だから・・・・これからたっぷりと教えてあげますから、覚悟しておいてくださいね♪


あとがき(言い訳)

どうも〜書き上げが遅いキッドです。
てか、長っ。wordで25ページ超えてるってどういうことよ、自分(・・;)
次回は短くまとめられる話にしよう。

え〜今回は『CHOCOLATEは誰が為に』の祐巳ちゃんVerです。
蓉子さまVerの見えない所ではこんな事があった!!的な♪
代表的なのは防犯講習会(嘘)とか、
蓉子さまのお姿にクラっときちゃってる祐巳ちゃんとか(笑)
ギャグ&シリアスラブに・・・なってるんかな?(汗)

え、チョコレートは確か材料全て使い切った状態で、まともに出来てたのは、
お姉さまに渡す分だけだっただろう、って?うん、トリュフ用に用意した材料はね。
(ウァレンティーヌスの贈り物・前編、P141参照)
カップケーキとかはやり方にもよるだろうけど、私はトリュフより簡単(作ってみて)
だと思ったんで祐巳ちゃんにも、トリュフで悪戦苦闘する前に手早く
カップケーキは仕上げていたという設定でやってもらいました。

とりあえずこれからも精進しますんで
生暖か〜い目で見守ってくださるとありがたいです♪m(_ _)m
それではこれにて、ごきげんよ〜(*^^)ノ



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