温泉へ行こう!(番外編その3)

  
 
 
 
 
 
 
「あらまぁ・・・・・」
「ん?どうかした、志摩子さん?」
「いえ、魂の叫びが聞こえただけよ、気にしないでちょうだい」
「う、うん・・・・・」
 
 
 
 
いや、気にするよ、普通。
そうは思うものの怖くて口に出せない。
二条乃梨子19歳、いつからこんな小心者になってしまったのだろうか?
そんな自問自答をする乃梨子に志摩子が笑いかける。
 
 
 
 
「さ、行きましょう、乃梨子」
「・・・・うん」
 
 
 
 
それだけでそんな疑問がどうでもよくなってしまうほど、メロメロだったりするのだが。
 
 
 
 
「・・・・それにしても志摩子さん、どうして急に温泉だなんて言いだしたの?」
 
 
 
 
温泉につかって一息ついたところで、乃梨子が気になっていたことを聞いてみると、
なぜか若干言い辛そうに志摩子が話しはじめる。
 
 
 
 
「えぇ・・・・お姉さまに、皆で温泉に行くから一緒に行かないか、と誘われたのだけれど・・・・・」
「へー、なんか夏にやった合宿みたいだね〜。・・・・あれ?でも志摩子さん、なんで断っちゃったの?」
「それは・・・・その・・・・・」
「志摩子さん・・・・?」
「乃梨子と、二人で来たかったから・・・・・」
 
 
 
 
ズギャン!
 
 
その言葉は乃梨子にクリーンヒットした。
 
 
 
 
ただでさえ顔を赤らめて上目使いという、
ある意味王道コンボをかましているというのに強烈な殺し文句まで!
最強の必殺技は乃梨子の理性を粉々に打ち砕いた。

 
志摩子さん万歳!志摩子さんブラボー!志摩子さん愛してるー!

 
乃梨子の頭はフィーバーした。
 
 
 
 
「乃梨子ったら・・・・」
 
 
 
 
赤い顔のまま志摩子は少し困ったように笑う。
あれ?声に出てる?と思いつつも幸せ全開な乃梨子であった。
 
 
 
 
そしてそれに対し・・・・・・・
 
 
 
 
「・・・・・それに、リクSSでは邪魔するのは無理でしょうし」
 
 
 
 
そう言って乃梨子から見えないようにクスっと笑う。
 
 
真っ黒さ全開の志摩子であった・・・・・・・
 
 
 
 
 


 
あとがき(言い訳)

ごきげんよう、温泉番外編これにて完結でございます。
え、他1年生組みや他のメンバーはどうした、って?
いや、だってそこまで書くのはめんどくさ(殴)げほごほ・・・いや、ほら、どっかで楽しくやってるよ、うん。
写真部組みは・・・・うーん、甘ったるくて覗くのが怖いし(ぇ)
蔦子&笙子はお気に入りの一つなので、前に書いた話のデート編を書きたいな〜とは思うけど♪
いかんせん時間が・・・・ね(- -;)
ちなみに、志摩子さん達がきている温泉は祐巳ちゃん達とは別の場所です。
同じ旅館だと聖さま達を似たような結末になることを、きちんと理解しておりますので(笑)
うちのキャラの中ではかなり白い方な乃梨子、乃梨志摩好きなので、かなり楽しく書いてます。
志摩子さんはブラックが多いけど(汗)

まぁせっかくの11111HITですので、短いですが二本更新ってことで♪
いや、番外編を1つだけSS部屋に置くのもあれですし(^^;)
なにはともあれ、楽しんでいただけたなら幸いです♪


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