魔法少女 リリカルなのは AnotherS

 

 


[なかがきコメント2]
 ど、どうも、lightliveっす。皆様お久しぶりです。
 ………………ほんとーにお久しぶりっすね……。
 何やら不景気なこの世の中、私が勤めている職場もその悪い波に晒されておりまして、
 残業残業また残業たまに臨出という、病気してもおかしくないような日々を送っておりました。
 小説書きたいのに書く暇がない……。誰かホントに労働基準法を見直して……。
 えっと、愚痴はこれくらいにしておいて、まずは感謝の言葉を。
 幾人の方がこれを読んでいらっしゃるのか、私には確認する術もありませんが、
 第4話、及びこのなかがきコメントまで読んでくださっている全ての方に感謝致します。

 で、さっそく第四話について少々記しておきます。

 八神家一同がえらく大変な目に……(汗)。
 といっても、ずいぶん変更を重ねました。
 序盤ですし、話をあまり重々しくしないほうがいいだろうと思い至りまして。
 当初の予定ではザフィーラ氏とヴィータ様どころか、シグナムさんもぼこぼこにされるという凄まじい内容でしたが、
 なにせ字数が、ねぇ……。(←?)
 自分、調子に乗ると字数が大幅に増える性質でして、
 かなり自制心を働かせました(それでも4話は、字数が多いですが……)。
 修行が足りないんだろうなぁ……。ん、修行するっす。

 そして読み返してみると、伏線がやたら多いのに気付きました。
 これでも減らしたつもりなんです。ご、ご勘弁ください……。
 主軸である紅い子自身が謎の塊みたいなキャラなので、これが私の限界です。
 いずれちょっとずつ明らかにしていくので、そ、その、許容して読んでやってください。
 お願いします(土下座)。

 あとは……少し、今後について。
 私、文才というものが皆無なので更新は凄まじく遅くなるかとは思いますが、
 次の回、第5話は紅い子とフェイトさんとのお話になる予定です。
 タイトルそのままですね……(汗)。
 擬似なのフェイ、と思ってくれると嬉しいです。
 なのはそっくりだけどまったくの別人。でもフェイトさんはドキドキしたり照れたり、戸惑ったり。
 そして、紅い少女がフェイトさんに問いかけます。
「告白とか、まだしないんですか?」
「―――え、ぇえ!!? こ、ここここ、告白!!?」
「……いや、ニワトリじゃないんですから……」
 …………なにやら次回予告みたいになってますが、
 謎が深まる一方、紅い子の本質が出てくるので、
 その、読んでやってください。
 
 
 それでは、えと、前のなかがきコメントにも書きましたが、
 この場を使って解説じみたことをやろうと思います。
 あ、でも、この解説を読まなくても本小説は(たぶん)楽しめると思うので、
 「くどい!」「うざい!!」と思う方はスルーしてくれて結構です。
 原作(テレビ版)のなのはのDVDに付いてくる「魔法辞典」に類似したもの、と思ってください。
 ひとまず、主に第1話〜第2話の前半部分までを纏めました。それ以降については、次の機会に。
 
 
 
[オリジナル要素や登場人物、魔法の解説]
 本小説「魔法少女 リリカルなのは AnotherS」には、lightliveが勝手に追加したオリジナル要素や原作を見ての勝手な解釈等が含まれています。
 ですのでこれは、簡単な(……たぶん、簡単な)補足説明だと考えてください。
 また、lightliveは「なのは」をDVDでしか見たことがありませんので(TV放送、見たかったッス……)、
 一部の設定資料集等で明らかにされた世界設定などと食い違う可能性が充分にあります。そこらへんはその、えっと、スルーしていただけると助かるっす。
 許容して読んでください。お願いします……(土下座)。

●紅い魔導師●
 性別は女性、外見年齢は10歳前後、その他は本名すら不明の謎の魔導師。
 ただし外見的特長は時空管理局所属の魔導師「高町なのは」と酷似しており、通常時は知人でさえも見分けがつかないほど。
 なのはとの違いはバリアジャケットの色と細部、所有するデバイスと行使する魔法である。
 魔法については時空管理局でも把握していない特殊な魔法構築式を基盤としており、不可解な効力、そして常識では考えられない大出力・高速運用を効率よく使いこなす。
 正体は不明だが、第九七管理外世界に突如現れ、現地に滞在する魔導師数名を一方的に攻撃する。
 本人の話では管理局所属の魔導師「八神はやて」の殺害が目的らしいが、真偽の程は不明。
(作者のたわごと:
 本小説オリジナル、準主人公にしてヒロインの、名無しの女の子です。
 見た目は完全に「なのは」で、背丈、顔立ち、髪や瞳の色まで全部ソックリ。
 知人にこの小説を読んでもらったところ、「レッドなのは」とか「ニセなのは」とか、「バーニングなのは」とか言われました。
 もっとマシな名称つけても……(泣)。
 でもキッドさんより素敵な名前(俗称)を頂きました。感謝っす。
 平常時でなのはと違うところといえば、性格と口調と服装くらいです。基本的にスカートは苦手で、普段着はいつも大きめでブカブカなズボン穿いてます。
 下半身のラインを見られるのが苦手だとか。
 性格は真面目、けっこう強気で毒舌家、だけど妙なところで涙脆い一面あり。その涙のお蔭で惚れ落とした人間数知れず……(男女の見境い無し)。
 ちなみに本人はそんな周りの状況に気付いていません。
 なのはと同じで、そういう面に関しては恐ろしいほど鈍いんです)

●ブレイズ●
 紅い魔導師が所持しているインテリジェントデバイスのこと。
 本体である宝石部分は深い緑色をしており、それを銀色に輝く金属フレームが覆っている。
 他のインテリジェントデバイスがそうであるように、このデバイスも魔法構築式を記憶する記憶領域、構築式を高速で走らせるのに必要な演算能力、
 その全てを統括する人工知能の向上が開発コンセプトとなっているが、他に類を見ないのはその変型機能のバリエーションである。
 通常のインテリジェントデバイスにも用途に合わせて形を変える変型機能が備わっているが、せいぜいが2種か3種。
 しかしこのデバイスには変型バリエーションが10種以上存在し、汎用性は通常の機器の性能を大きく上回る。
 また他の機能も高性能であり、人工知能は複数の言語を解す等、現在の管理局の技術では作成不能な遺失物レベルのオーバースペックを有している。
 ただし放熱性能が悪く、演算速度や人工知能等に影響は出ないものの、戦闘が長期化するとかなりの熱量がフレームから発せられる。
 紅い魔導師が戦闘時にデバイスを回転させるのは、変形させやすくデバイスを補佐する他に、放熱の意味合いも込められている。
(作者のたわごと:
 名無しの紅い子が持ってるデバイスさんです。変型バリエーションは実は10種類どころではなく、現在で60を超えています。
 代わりに熱いです。圧縮魔力の残滓を放出しない……というかそんな機構が存在しないので、尋常じゃないほど熱くなります。
 あと本編でも少し語られましたが、このデバイスさん、紅い子に「ブレイズ」または「エクスブレイズ」と呼ばれていますが、
 これはバルディッシュ・アサルトでいえば「アサルト」の部分に該当し、さらには略称でしかありません。
 本名はもっと長いのですが……)

●高町なのは●
 シリーズ通しての主人公。二年前に魔法に出会い、その1年後に時空管理局に入局した、本来はただの小学4年生の女の子。
 本人に自覚はないが正義感が強く、曲がったことなどが嫌い。
 悲しい運命、不条理な出来事を打ち破りたい。その一心で自らのデバイスと共に努力を続けている。
 魔法の才能は飛び抜けており、魔力制御と容量、そして最大出力に優れている。
 そのため射撃魔法や砲撃魔法を得意とし、空戦では多数の弾幕と強力な砲撃を武器に圧倒的な制圧能力を見せ付ける。
 かつて敵として戦い合ったフェイト、闇の書と呼ばれる遺失物の呪いから救ったはやてとは現在は親友の間柄で、公私関係なく共に行動することが多い。
 友人想いだが、それゆえに友人のためなら自身の身を顧みないところがある。
(作者のたわごと:
 本小説でも主人公にしてヒロインである、不屈のエースにして白い悪魔サマです。
 設定としては原作とほとんど変わらず、時間設定のみが異なっているだけです。
 ……まぁ無理やり相違点をあげるとすれば、魔法の熟練値や経験値が上がっていることと、
 フェイトとのラブラブっぷりがランクアップしているくらいです(……。ずいぶん違うような気がしてきたっす……)。
 現在は管理局の研修期間中。お仕事に慣れてきたのか、最近はあまり忙しくないとか)

●フェイト・テスタロッサ・ハラオウン●
 シリーズ通しての、もう1人の主人公。
 とある遺失物をめぐって1年半前になのはと争い合ったが、戦いの中でなのはの真っ直ぐさに引かれ、以降は親友同士となる。
 冷静沈着で落ち着いているが、暗いわけではなく、自分の意思はしっかり表す、なのはとは別の意味で真っ直ぐな性格をしている。
 魔法の腕は同世代の魔導師と比べると破格の能力を有しており、才能だけでなく、絶え間ない努力の結果が影響している。
 習得している魔法は射撃、砲撃、天候操作にバインドと様々な種類があるが、魔力刃による接近戦等を好んで使用する。
 現在はなのは、はやてと共に管理局員として、また小学4年生として充実した毎日を送っているが、最近は悩みが1つある。
 それは親友であるなのはのこと。自覚し始めた自分の感情に戸惑うが……。
(作者のたわごと:
 本小説でも主人公にしてヒロインである、雷光の死神サマ(?)です。
 なのはと同じく原作との変更点はそれほど無いですが、なのはに対する気持ちが……? それがこの作品での重要な因子の1つです。
 許されない恋、止められない想い。
 その果ての1つが、紅い魔導師との争いに繋がります(……それを詳しく語れるまで書けるでしょうか……(汗)。ど、努力するっす)。
 ちなみにわかってるとは思われますが、彼女の「怖い話が苦手」設定は完全オリジナルです)

●レッドファントム●
 怪談話の登場人物。けっこう有名な逸話なので、管理局直下の訓練校の大半に知れ渡っている。
 ただし訓練校によって話の細部が異なり、「レッドファントムは命綱が絡まって死んだんだ」とか、
 「出会ってもやさしく接すれば簡単な治療魔法を教えてくれる」など奇妙な解釈をされている場合もある。
 実在はしていない。真空環境野外演習と呼ばれる科目そのものが架空の演習である。
(作者のたわごと:
 どこかの次元航行艦船で事故があったのは事実ですが、死亡したのは訓練生ではありませんし、
 気密漏れが原因でもありませんでした。
 ……というか、これについては詳しく書ける機会などないと思われます。
 紅い魔導師とは本来なんの関わりもありません)

●八神はやて●
 シリーズ2作目のヒロインにして、第3の主人公。
 「闇の書」と呼ばれる遺失物の主であり、それを巡る1年前の戦いでは暴走する闇の書の防御プログラム……闇の書の「闇」を本体より分離、倒すに至る。
 この際なのは、フェイトと共に戦い、以降は親友の間柄である。
 現在はなのはたちと共に管理局に入局し、家族や親友に囲まれて幸せな毎日を送っている。
 柔らかい関西弁が特徴的で、性格は明るく面倒見がいい。
 闇の書の呪いによって人生の大半を車椅子で過ごしていたが、自らの不幸を恨むことなく優しい人柄になったのは、やはり強かったからであろう。
 1年前まで麻痺していた両足はずいぶん良くなっている。今では杖さえあれば歩けるほど。
(作者のたわごと:
 本小説では悲劇のヒロイン風味がさらに強まる気が……。夜天の主サマです。
 なのは、フェイトと同じように原作に準じて、特に変更点はありません。
 ただ、シリーズ2作目となるA’Sを見たとき、私には最後に疑問が残ってしまいました。
 「―――なんで闇の書は“なのは”じゃなく、“はやて”を選んだんだろう?」
 それに自分なりの答えを求めた結果がこの小説です(いやもちろん、あの紅い子をカタチにしたかったって想いも強いですよ? なんせ■■の■だし)。
 闇の書は危険な遺失物です。主に相応しい者の前に、ランダムで現れる呪いの書物です。
 でもはやての前に現れたのは、なのはが持ち得なかったものを、はやてが持っていたからだと思うんです。
 海鳴という街にいた破格の魔法資質を持つ2人の少女のうち、闇の書は一方を選びました。
 その選定の際……闇の書がはやてに見出したのは何なのでしょうか。闇の書がはやてに求めたのは何なのでしょうか。
 完全な乱数決定だったのかもしれません。ただ単純に資質の大小だったのかもしれません。
 ミッド式とベルカ式の相性の問題だったのかもしれませんし……もしかしたら、救いを求めていただけだったのかもしれません。
 結果だけを見れば、闇の書は「夜天の魔導書」に戻れたんですから。
 でもそれを、選定がランダムだったとしても、闇の書の「闇」である防御プログラムが許したでしょうか。
 本体である闇の書を護る事のみが存在理由であるはずの防御プログラムが、本体の在り方そのものを変えてしまう因子を持ったはやてを選んだのは、なぜか。
 見抜けなかっただけ? ランダム制御に逆らえなかっただけ? そんなことはないと思います。
 家族を欲していたはやてが、力を求めることなどない。そんなの誰だってわかるはずです。
 それを承知で……力を求めるはずのないことを承知の上で、はやてという主を「闇」が承認したのは、なぜか。
 魔法を手にしてさらなる力を求めるなのはより、魔法を手にしても力を望まないはやてを承認したのは、なぜか。
 私はこう考えています。
 単純な話。
 はやては、なのはより「強かった」のではないでしょうか。
 絶望的なほど―――はやては、なのはより「強かった」のでは……。
 な、なんだか妙なこと書いていますが、そうとしか受け取れなかったんです。そしてこれが、本小説のキーワードの1つです。
 こ、今回も苦労するだろうなぁ彼女……)

●ステルスエフェクト●
 防御魔法の一種。
 「身を隠す」という効力のある魔法を複数同時起動させることで、光、熱、音、匂いに気配、電波や思念、魔力など様々な「自身から漏れ出る情報」をシャットアウトする。
 この魔法が発動している間は外部から知覚されることはまず無いが、
 別種の魔法を使うとその隠密性が極端に落ちるため、他のカテゴリの魔法との同時起動は実質的に行えない。
 さらに発動時に時間が掛かる、通常の状態に復帰する際に独特のエフェクトが発生してしまう等、問題点は多い。
 アースラのスタッフが「ベルカ式の飛行魔法」と報告する場面があったが、実はこの魔法が影響している。
 この魔法はベルカの「次元転送」が元となっており、それを「紅い魔導師」が別系統の魔法や遺失物の技術を用いて今の形に組み直している。
(作者のたわごと:
 紅い子がなのはたちの前に現れた際、使ってた魔法です。というか、主に紅い子ではなく銀色のデバイスさんが頻繁に使います)

●エロードアナリシス●
 情報検索魔法の異端。接触した相手の「情報」に潜り込み、コピーや停止、削除や書き換えを行う。
 ただし相手の意志力により効力が左右されるので、削除や書き換えは情報量の多い対象には行えない。
 本来は人や魔導師、インテリジェントデバイスに対して行使する魔法ではなく、造り上げた「紅い魔導師」も対人用として考えたものではない。
 これの上位魔法に「ブレイクアナリシス」と呼ばれるものが存在する。
(作者のたわごと:
 バルディッシュを強制停止させた魔法です。
 対人用ではないってトコに伏線があるんですが……その話はまた、別の機会に)

●フレイムランス●
 炎熱系の中距離射撃魔法。
 槍の発生箇所を自らの拳のゼロ距離に設定し、タイミングよくトリガーを引くことで「紅い魔導師」は近距離用として行使することもあるが、
 普通はこんな危ない魔法行使、他の魔導師であれば行わない。
 下手をするとゼロ距離にある拳が爆散するからだ。
 またトリガーのタイミングが早ければ拳は当たらず、遅ければ誘導性能が皆無なので生成した槍がどこかへ飛んでいってしまう。
 敵対象の頭上に炎の槍を生成し、撃ち落とすのが正しい使い方。
 術式はミッド式。
(作者のたわごと:
 ヴィータとシグナムが喰らったとき。あれがこの魔法の本来の使い方です。
 なのに紅い子はかなりの頻度で、これを近距離発射します。威力の微調整がしやすいんだとか)

●魔力付与●
 既存の物質に魔力を付加することで、その性質を強化させる技法。魔法ではなく魔力運用法の1つ。
 ただし「紅い魔導師」が使う技法は、ベルカのものは大きく異なる。「纏わせる」ではなく「通す」からだ。
 物質に完全に魔力を浸透させることにより、ベルカの技法より高い効力を生み出している。
 だが高確率で魔力を「通した」物質が運用後に性能を落とすことがあり、身体に「通した」場合は血管の破裂、
 悪ければ疲労骨折などの副作用が発生する危険性がある。
(作者のたわごと:
 なのはさんの砲撃を吹き飛ばしたのがコレです)

●ブレイクアナリシス●
 対■■■■■■■用の上位情報検索魔法。
 意志力の高い対象を攻撃目標とした、一定情報に向けての攻撃、もしくは奪取を行う。
 「紅い魔導師」の狂気と復讐の一端。
 ただし敵対象だけでなく術者本人も副作用があるため、「紅い魔導師」単独でこの魔法は使わない。
 彼女のデバイスと共同で行使して初めて、安定した効果を得られる。
 だが人に対して用いたのは、なのは、フェイトが初めてであり、結果として副作用が見られている。
 「紅い魔導師」にとっても、この現象は予想外の出来事である。
(作者のたわごと:
 銀色のデバイスさんの変身モードの1つ、「アロー2」はこの魔法を発動させるためだけの形状です。
 副作用というのはあの「夢」のこと。
 これが、後に大きく波紋を広げていきます)

●古びた部屋●
 「紅い魔導師」が愛用している魔導書物貯蔵部屋。老朽化が激しく、直してもすぐに照明器具が壊れる不思議な仕様を有している。
 本来この部屋の持ち主は彼女の母親なのだが、ここで寝泊まりすることが多く、いつの間にか彼女の個室と化してしまった。
 棚に収められていない本が山を形成しているのは彼女のせい。
 貴重な本も存在するのだが、気にしていないらしい。
 読んだら片づけましょう。
(作者のたわごと:
 『彼女』、料理とか掃除は好きだし得意なんですが、部屋の片づけだけができません。
 ホコリが堆積するのは気にするくせに、物が堆積するのは「散らかしているんじゃないです。効率よく物を配列した結果です」と言い切る始末です。
 誰が何て言おうと治りません)


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