プロローグ?

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

[閲覧注意]
 本小説は、TVアニメ「魔法少女 リリカルなのは」シリーズの二次創作小説であり、公式設定ではなく、また原作者様、制作会社様、及び関係会社様とは一切関係ありません。またlightlive自身に原作のイメージを否定、及び中傷する意思がないことをご理解ください。どちらかといえば原作を崇拝している立場です。
 また、この小説はlightliveが現在作成している「魔法少女 リリカルなのは Another’S」という小説の断片的な作品であり、また試作とした意味合いが強い作品です。「Another’S」自体が未完成であり、つまりはこれからストーリーや設定等が変更される可能性が大いにあります。ですので謎の単語や複線っぽいのがチラホラ出てきますが、雰囲気だけでも掴めてもらえれば幸いです。
 舞台は原作「A’s」から一年後。「闇の書」事件が終わり、なのはとフェイトが一緒に過ごす、二度目の冬のお話です。管理局の仕事にも慣れ、親友との絆を深めていく中、突如事件が発生します。現れたのは紅い魔導師。振われるのは銀色のデバイスと強大な魔法。圧倒的な戦力を見せ付ける相手に、悲しみながらも、傷つきながらも、なのはが問います。
「あなたの目的は何なの!? どうして……どうしてこんな、ひどいことをするの!?」
 その問いに悲しく、でも力一杯の意志を瞳にこめて、少女が応えます。
「私には……叶えたい願いがあります。守りたい人が……救いたい人がいるんです。笑って、生きていてほしい人がいるんです。そのためには―――」
 それは名前のない魔導師の、母に捧げる奇跡の魔法。
「―――『夜天の王』が邪魔です」
 魔法少女、リリカルなのは『Another’S』。「もうひとり」達の戦いが、はじまります。
 …………。たぶん、近いうちに。

     魔法少女 リリカルなのは Another’S


          第■■話 愛してる


 転移魔法で降り立ったその場所は、静かな海岸だった。
 巨大な満月と、幾千もの星々がすべてを照らしている。ずいぶん前に日が沈んだであろうその世界は、真夜中なのにすごく明るかった。目が眩むほどじゃないけど、優しくて、どこか寂しい夜空が、すべてを包んでくれている。
 その浜辺に、目的の人の背中を見つけた。
 夜の闇とは対称的な、白い防護服。
真紅の宝石が輝く杖を左手に、彼女は海岸線を見つめていた。私に気付いていないのか、それとも……気付かないフリをしているのか。彼女はこっちを、振り向いてくれない。
「…………」
 もどかしい。
 声をかけたい。
 ……名前を、呼びたい。
 それなのに、言いたいことがあったはずなのに、言葉が出なかった。彼女は今にも……消えてしまいそうなほど、儚げだったから。明るい星の光の海に、溶けて無くなってしまいそうな……そんな小さな背中だったから。声をかけたら、どこかに消えてしまいそうな気がして……声が出なかった。
 ―――ううん。そんなの言い訳だ。
 勇気が、足りないんだと思う。私の心が、弱いだけ。
 いっぱい考えたけど、だけど私には、わからなかったから。今の彼女の気持ちがわからない。何を思っているのか。何を……悩んでいるのか。
「…………。な、なのは……」
 それでも、臆病な心を封じ込めて、彼女の名前を呼んだ。
 だけど、
「……」
 なのはは、少しだけ振り向いてくれて、私のことを見てくれたけど、……何も言わず、視線を水平線に戻してしまった。
 こんな彼女、見たことがなかった。
 いつも強かった、なのはが……。大空を自由に飛んで、どんな困難にも正面から立ち向かって、全力で戦って、最後には最高の笑顔をくれる彼女が。
 こんなにも、小さく見える。
 よく見ると……浜辺には足跡がなかった。歩き回った様子も皆無だ。フライヤーフィンでここまで来て、この浜辺に降り立って……歩きまわることもなく、ずっと水平線を眺めていたんだろう。もしかしたら何時間も、動くこともせず。
 大空を飛ぶこともなく、たった一人で、ずっとここで……。
「フェイト、ちゃん……」
 ! ……小さい声だったけど、私の名前を呼んでくれた。
 それでも……こっちを、振り向いてはくれない。
「……さ、探したんだよ? なのは。……その……。今まで、どこにいたの?」
 振り向いてほしくて、なんでもいいから言葉を紡ぐ。こんなことを訊きたいんじゃないけど、こんな言葉しか出てこない。
 心配した。
 他のことが考えられなくなるくらい、すごく心配した。
 それなのに、その気持ちを伝えたいのに、こんな言葉しか出てこない。
「……。別に、あちこち行ってたわけじゃないよ。……ずっと、ここにいた」
 ―――え……。
 ずっとここに……って、まさか。
「あ、あれから……2日以上、ずっと?」
 驚きに、頭が真っ白になる。だって、そんな……。
 なのはがアースラからいなくなって、もう50時間は経過してる。その間……私たちが捜索している間、ずっとこんな……誰もいない世界に、独り、で……?
「え……? ああ、そっか。もうそんなに経つんだね。……全然、気付かなかったよ」
「―――」
 言葉を、忘れてしまった。
 こんなところで、独りで、眠ることなく、ご飯も食べず、ずっとなんて……。
「来ないで」
「っ」
 駆け寄ろうとした私の気配に気付いたんだろう。こっちを見ることなく、背中越しで……拒絶されてしまった。
 遠い。
 あと5メートルくらいの位置なのに。少し歩いて、手を伸ばせば届きそうな距離なのに、今はこの距離が……すごく遠く感じる。彼女の言葉が冷たくて、痛い。
 なんて弱いんだろう、私……。
 今の一言で、泣き出しそうなくらい、胸の奥が苦しい。
「…………なん、で……」
 知らず、そんな言葉が漏れた。
 こんなの、知らない。
 こんなに冷たい温度の彼女の声、今まで聞いたこと、なかった。
「…………な、なんで……ど、どうしたの、なのは。いつのも、なのはらしくないよ。……一体、どうして」
 ……。その後の言葉が続かない。聞きたいことがいっぱいありすぎて、どれが一番訊きたい事柄なのか、自分でもわからなくなってる。
 どうして、何も言わずにアースラから姿を消したの?
 どうして、2日以上も連絡を絶ったの?
 どうして、そんな冷たい言葉で私を拒絶するの?
 どうして、
 ―――どうして、私を、見てくれないの……?
「……。フェイトちゃん……」
「な、なに? なのは」
「…………私たち、さ……」
「う、うん……」

「………………もう、会わないほうがいいかもしれない」

 ――――――。
 一瞬、何を言われたのかわからなかった。
「……え?」
「……」
 彼女は、背中を向けたまま、それ以外何も言わない。
 今しがた聞いた言葉が、頭の中で反響している。
 その言葉の意味がようやく理解できて、即座に打ち消した。
 ―――彼女は今、
 なにを、言ったんだろう。
「……な、なの、は……?」
 名前を呼ぶ。
 彼女が教えてくれた、『友達になる方法』。縋り付くように、それを喉の奥から絞り出しながら、手を伸ばした。触れないと。掴まないと。そうしないと本当に、
 なのはが、どこかに消えてしまうような気がした。
「ま、待って。ど、どうしてそんな……。な、なのは、こっち向いて―――」
「やめて!!」
 パンッ、という音。
伸ばした腕を、払われてしまった。
「もう私に触れないで! 名前を呼ばないで!! もうこれ以上……私に近づかないで!!」
 ―――。
 伸ばした右手の痛みと、その叫ぶような言葉で、何かが崩れた気がした。だけど、
 私の腕を振り払うために振り向いた、彼女は、
 目を真っ赤にして、泣いていた。
「もう……ふぇ、フェイトちゃんと私は、友達じゃない! 知り合いでもない! それに……そ、そう、私、管理局のお仕事、もう辞める! だからフェイトちゃんとは、同僚でもない! だから―――だからフェイトちゃんと私は、もう何の関わりもない!! 接点なんてないんだから!! だから―――だからもう、私の名前は呼ばないで!!」
 彼女は顔をクシャクシャにして、ポロポロと涙をこぼしながら、私を拒絶する言葉を叫び続ける。それを見ながら……気付いてしまった。
 ……これ、嘘だ。
「………………。なのは」
「―――っ! よ、呼ばないで! わた、私はもう、フェイトちゃんの友達じゃないんだから!! だから」
「なのは」
 これは、彼女の精一杯の、嘘だ。
 彼女は強くて、純粋で、そして……やさしいから。
 だからこんなにも、精一杯、嘘を付こうとしてる。だけど、この嘘に甘えるわけにはいかない。甘えられるはずがない。
 だから、手を伸ばして、彼女の肩に触れる。
「……なのは」
「だ、ダメ。やめて。……お願いだから、やめてフェイトちゃ―――」
「やだ。……絶対に、嫌だ。なのはがいくら拒絶したって、私、やめない」
 肩に置いた私の手を、なのはが払う。だけど、最初の時みたいに力がこもっているわけじゃなかった。弱々しく、少し震えている手で、押し返す程度のもの。
 押し返されても、払われても、その度に私は手を伸ばす。そして……払われる度に、なのはの腕から力がなくなっていくのがわかる。
「だめ、だめだよ……。お、お願いフェイトちゃん、もう私に―――」
「なのは」
「―――だ、ダメだってば……。だ、だめなんだよぉ……。お願い、もう……な、名前、呼ばない、で……」
「なのは。……なのは」
「…………フェイト、ちゃ―――」
 何度も名前を呼んで、何度も手を伸ばして、そして、
「―――っ!?」

 思いっきり強く、
 なのはを、抱きしめた。

「だ―――ダメ……。お、お願いフェイト、ちゃ……。や、やさしくしない、で……」
「嫌だ。……そんなの、絶対、できない」
 なのはの頭を無理やり抱きしめて、彼女の顔を自分の肩に押し付ける。
 もう、見ていられない。
 自分の吐き出す嘘で傷つきながら、泣きながら、それでも私の名前を呼び続ける彼女を……見続けたくなかった。
「なんで……なんで、そんなこと言うの? なのは」
「…………だ、だって…………だってフェイトちゃん……」
 嗚咽混じりに肩を上下させているなのはは、なんだかもう少し強く抱きしめると壊れてしまいそうで、だから少しだけ腕から力を抜いた。
 それでも、なのはは離れようとはしなかった。だから少しだけ安堵した。
 やっぱりこれは、今の拒絶の言葉は嘘で、
 やっぱり、やさしさだったんだ。
「だめだよ……ダメだよぅ……。わたし……私、もうこれ以上、フェイトちゃんの側に、いられない……」
「……何言ってるの、なのは。そんなことない。そんなことする必要―――」

「だって!! だって私がこれ以上フェイトちゃんの側にいたら!! フェイトちゃん……フェイトちゃん死んじゃう!!」

「―――」
 ……やっぱり。
 なのはは、クロノとエイミィの会話を……。
「なのは、聞いて。二日前の2人の話は、まだ推測の域を出てない。結論を出すには早すぎるよ。それに、そうと決まったわけじゃ」
「そんなのウソだよ! そんなの……ふぇ、フェイトちゃんだってわかってるはずだよ! クロノ君から聞いてるんでしょ!? あの子は……あの子は、フェイトちゃんが死んじゃうのを、止めるために―――」
「いいから聞いて! なのは!」
「っ!」
 ……。抱きしめていた腕と、言葉に、知らず力が入ってしまった。
 彼女の身体は、海からの冷たい風のせいだろう、信じられないくらいに冷たくなっていた。
 少しでも温めるために、嗚咽で震える身体を静めるために、ギュッと強く抱きしめる。
 なのはの涙だけが、すごく熱い。
「……聞いて。確かにあの子の検査結果を考えると、私は…………私は、死んだのかも、しれない」
「―――っ、フェイト、ちゃ―――」
「だけど! ……だけど、それだけで結論を出すには早すぎるよ。まだわからないこと、いっぱいあるし」
 ……あの紅い防護服の女の子は、まだ意識が回復していない。話を聞くこともできないし、真相がわかるのは、これからだ。
 それに、あの時現れた、二つの幻影。
 そして……結界の外から攻撃してきた、謎の狙撃手。
 わからないことは、まだまだ多い。
 でも、
「……。どうして……」
 そんなことどうでもよくなるくらい、今は、訊きたいことがあった。
「どうして……「もう会わないほうがいい」なんて、悲しいこと言うの、なのは」
 あんな……あんな泣き顔で、辛そうにしながら、そんなこと言われても、
 私には、肯くことなんて、できない。
「……だ、だって……だって…………」
「……」
「私……私のせいで、フェイトちゃんが死んじゃうなら…………こ、これしかない。これしかないよ……」
 ……。ばか。
 そんなこと、されたって……。
「ずっと……ずっとここで、考えてた……。いっぱい考えて、こうするしか、ないって……。お願い、お願いだからフェイトちゃん……。私のこと、嫌いになって……。もうな、名前、呼ばないで……。友達で、なくなれば、私が、フェイトちゃんの側からいなくなれば……きっと……きっと、フェイトちゃんは……死ななくて、すむ、から……」
 ……ばか。
 そんなことされて、仮に私が死ななかったとしても、
 私が喜べるはず、ないじゃないか……。
「ばか……」
「……、え」
「ばか! バカバカ! ばかなのは!! やっぱり全然わかってない!! はやての言ってた通りだ! そういうところ、なのはは鈍すぎる!!」
 それに、そんなの、もう遅いと思う。
 なのはは、わかってない。
 全然、これっぽっちもわかってない。「友達じゃなくなればいい」だなんて、ホントにもう遅すぎだ。
「私は……。私にとっては! なのははもう、友達じゃない!」
「――――――、」
 ……ううん。私も、人のことは言えないかもしれない。
 それに気付いたのは、つい最近の話で、その時もそうだったけど。
 私は自分の気持ちを、自分の感情だったのに、これっぽっちも理解していなかった。
 でも今なら、はっきりわかる。しっかり自覚してる。本当はおかしいのかもしれない。他の人が知れば、軽蔑されるかもしれない。もしかしたら……なのはにだって、嫌われるかもしれない。
 それでも、この想いだけは、止められないから。
「そばにいて! 近くにいて! 「会わないほうがいい」だなんて、そんな悲しいこと言わないでよ! ……なのはが側にいないと、私、生きていけない! そんなの死んでるのと変わらない! だから……」
「……? え?」
 ……な、なんだか頭の中が真っ白になってきた。言いたい言葉がある。伝えたい想いがある。だけど……だ、だけど、怖くて言えない。
 言ったら、本当に友達じゃなくなる。
 拒絶されたら、本当になのはの近くに、いられなくなる。その想像が怖くて、恐ろしくて、今まで言えなかった言葉。
「…………だ、だから、その、私……」
「……? ……?? ふぇ、フェイト、ちゃん……?」
 でも、今言わないで、いつ言うんだろう。
 こんなに身体が冷えてしまうまで、数十時間も独りで、彼女は悩み続けていた。ずっと……私が死ななくてもすむ方法を、模索していてくれた。
 それに応えないで、どうする。
「私……わ、たし、なのはの、こと……」
 だから、無い勇気を振り絞って、抱きしめる腕に力をこめて、

「……愛してる」

 ……。言った。
「―――え、」
「愛してる。……私には、なのはが必要、だよ。……だから」
 ―――想いが、溢れ出してくる。
 一度言葉にしたら、言いたいことが、伝えたい想いが、次から次へと津波みたいに溢れ出してきた。もう思考がゴチャゴチャだ。愛しさと、切なさで、息ができない。
 視界も、もう涙で濡れて、よく見えない。
「だから、友達じゃなくなれば、なんて言葉は遅いよ……。私、なのはが好き。友達って意味じゃなくて、アリサやすずかよりずっと、私はなのはのことが好き。嫌いになって、なんで言わないでよ……。大好きなの! なのはのこと、私、大好きなの!! あなたが必要なの! だから!!」
 抱きしめた身体を少しだけ離して、彼女を正面から見つめる。……涙が邪魔で、彼女の顔がよく見えない。
「だから側に、いてよ……。何も言わないで、いなくなったりしないで。独りで悩んだりしないで。わた、私……は……」
 ……。まるで子供だ。母親に泣いて縋る小さな子供と、今の私は大差ない。一方的な想いをぶつけるだけの、羞恥も何もない、わがままな子供と同じだ。
 でも、これ以外に伝える手段がない。
 私を救うために、泣きながら私を拒絶した、純白の魔法使い。
 彼女に全部を伝えるためには、これくらいしないと、届かないと思うから。
「私には……なのはが、必要だよ……」
 ……考えてみれば、私はずっと、彼女に支えられてきた。
 プレシア母さんがいなくなって、大切なものを失って……。でもすぐ近くで、彼女は一緒に戦ってくれた。遠く離れても、ビデオメールでずっと寂しさを紛らわせてくれた。再会してからは、誰よりもずっと側にいてくれた。
 この二年間、ずっと、側に……。
「……。いい、の……?」
 躊躇いがちな、なのはの声。彼女の顔が見たくて、目をこするけど……ダメだった。
 拭く度に涙が出てきて、やっぱりよく、見えない。
「私……。フェイトちゃんの、側にいても……いいの?」
「―――、うん」
「……私が……私が側にいると、フェイトちゃん、死んじゃうかもしれないんだよ? それでも……そ、それでも、ホントに…………いいの?」
 ……そんなの、決まってる。
 だから、よく見えないなのはの頬に、手を添えた。

「側にいないと、嫌だ」

「………………うっ……」
 小さく、彼女の嗚咽が漏れた。
 よく見えないけど、なのはも、私みたいに、泣いてる。
「……ぅぇ……うぅ……ふぇいと、ちゃん……フェイトちゃん……わたし、私ぃ……!」
「なのは……。お願い、側にいて。……なのは無しじゃ、本当に私、生きてても意味ない……。大好きなの……。だから……」
 だから、もうどこかに行ったりしないで。
 そう言おうとして、だけど言えなかった。

 縋り付くように、
 なのはが、私の唇を塞いでくれた。
 ―――涙の味がする、やさしいキスだった。

「―――、なの、は……」
 そして、頬に何かが触れる感触。
 なのはが、私の涙を拭き取ってくれていた。
 視界が晴れる。……彼女の目にもまだ涙はあったけど、ずっと見たかった……眩しいくらいの笑顔が、そこにあった。

「…………私も……。私も、フェイトちゃん、大好き……」

 
 
 
 

...Fin

 
 


lightliveさんからいただきましたSSです♪
連載予定のSSの一部分とのことですが、これだけでも十分楽しめます!
でもでも、その分本編の連載が待ち遠しいですね!期待して待ってますよ〜

管理人:200711/18著


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